技術資料
11MHz高周波インピーダンス測定によるLi₆PS₅Cl固体電解質の解析事例
事例紹介
Li₆PS₅Clは、硫化物系固体電解質の中でも最も研究・実用化が進んでいる材料の一つであり、全固体リチウムイオン電池向けに広く利用されています(図1)。本事例では、Au/Li₆PS₅Cl/Auの対称セルを用いて11 MHzまでの広帯域インピーダンス測定を実施しました。

図1. サンプル構成およびLi₆PS₅Clの模式図
■サンプル情報
・材料:Li₆PS₅Cl
・構成:Au / Li₆PS₅Cl / Au
■計測機器
・BioLogic社製 VSP-300
■測定条件
・周波数範囲:11 MHz ~ 1 Hz
・測定間隔 :20 points/decade
・振幅電圧 :10mV
・測定温度 :25℃
1MHzまでの測定ではインピーダンス円弧の立ち上がりまでしか観測できていませんが、11MHzまで測定することでバルク/粒界抵抗をより正確に評価することが可能です(図2)。BioLogic社製アドバンスドモデルでは、最大11MHzまで対応したインピーダンス測定機能を搭載したモデルを取り扱っており、高周波までの測定によって固体電解質や電極界面などの特性を高精度に評価することができます。
※本事例は東京科学大学 菅野・鈴木・松井研究室よりご提供いただいた測定データを基に作成しています。

図2. Li₆PS₅Clのインピーダンス測定結果
2026年07月改訂
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