FAQ

【ZViewおよび東陽テクニカ製ソフトウェア】Z-Assist、Z-3D、Z-Fit-Analysis、Z-RWなどに関するFAQ

Q1 ZViewのインストール方法について教えてください。

A

ご購入時にインストーラが入ったUSBを納入しております。インストーラ実行後、案内に従ってアプリケーションソフトをインストールください。
尚、最初のZView起動時にはライセンスキーをPCへ挿していないと使用できません。一度ZView起動時にライセンスキーを挿せば、その後約6カ月間ライセンスキー無しで使用可能となります。 6カ月経ちますと”Produce Key Not Found”とメッセージが表示されますので、その際は再度ライセンスキーをPCに挿してください。

Q2 ZViewのライセンスキーが読み込めない、または、認識しません。どのように対処したらよいでしょうか。

A

ライセンスキーをPCに挿していただいた際に、キーのLEDライトは点灯しておりますでしょうか?
→点滅の場合、ライセンスキー自体が故障している可能性があります。
弊社営業担当にお問い合わせいただくか、ページ末尾のお問い合わせ先までご連絡ください。

→点灯していて、ZViewを読み込めない場合は以下の対処法2つについてお試しください。
【対処法1】
①CドライブのSAIを開く。
②SAIの中のProgramsを開く。
③Programsの中のRockey4exeを開きインストールする。
④再度、ライセンスキーを挿す。

【対処法2】
①スタート画面からWindowsセキュリティを起動する。
②左側のデバイスセキュリティを選んで「コア分離の詳細」をクリックする。
③メモリ整合性がオンになっていたらオフにする。
④PC再起動後、ライセンスキーを認識するか確認する。

Q3 ZViewでデータ読み込みができない、または、一部しか読み込めません。どのように対処したらよいでしょうか。

A

ライセンスが有効かどうか確認ください。
ZViewヘッダーのHelpからAbout ZViewを開くと、ライセンス状況をご覧いただけます。
ライセンスが切れている場合、以下の画像のようにSerial Noの部分の表示がN/Aのみになります。

ライセンスキーを挿してソフトウェアを起動するとライセンスが更新されます。
それでも上手くデータが読み込めない場合は、弊社営業担当までお問い合わせいただくか、ページ末尾のお問い合わせ先までご連絡ください。

Q4 ZViewで測定時にループで繰り返し測定したデータの表示は可能でしょうか?

A

ZView4.0以降ではサイクル別に表示可能です。
4.0以前のバージョンでは、EC-Lab側でサイクル別に分ける機能[Tools]-[Extract Cycles/Loops...]を活用ください。

Q5 Z-AssistのLamda(λ)に関して、設定した値が適切かどうかを確認する方法はありますか?

A

「Multi Lambda 」という機能を用いて検証することが可能です。
Multi Lambda機能をONにすると解析結果後のDRTタブから入力Lamdaを10倍及び1/10倍した場合のDRT波形を確認できます。

具体的なDRT波形の確認ポイントは以下の通りです。
■Calc.Data にてスペクトルピークがあるか?また、その数は反応抵抗成分の数として妥当か?
■DRT(0.1λ)でも、1λ とほぼ同じ周波数においてスペクトルピークがあるか?
■DRT(10λ)では、スペクトルピークの数が不十分で分離しきれていないか?

Q6 Z-3D-Analysisを用いて解析を行う際に「Spline under tension」と「Cubic spline」どちらを選択したら良いでしょうか?

A

測定点が概ね等間隔で配置されており、データ点の内挿となる補間が行いやすい条件下では、どちらを採用しても結果に大きな違いはありません。ただし、補間に不利な外挿条件や、データ間隔が極端に不等間隔である場合には両者の違いが顕著になります。
以下に、それぞれの利点と欠点をまとめます。

Spline under tensionには、瞬時データの前後に実測データが2点以上ないと補間が行えないという制約があります。
一方、Cubic splineにはその制約がないため、より手軽に使用できます。特にEISデータの数(Series数)が少ない場合や、測定開始・終了付近のデータを重視する場合に有用です。
ただし、Cubic splineは補間式が非公開であるため、学術論文など数式の根拠が求められる場面では、Spline under tensionのご使用をおすすめします。
また、Cubic splineは補間に不利な条件下では、極端な値や物理的に不自然な値を示すことがあります。補間結果を鵜呑みにせず、形状を確認した上で、妥当な値かどうかを判断してください。
どちらを選択するか迷う場合は、まずはCubic splineで解析を行い、補間結果に満足できる場合はそのまま使用し、不自然な結果となる場合はSpline under tensionに切り替えることをおすすめします。
※Cubic splineの「natural」は基本的にはチェック状態としてください。V1.1.3以前と同様の結果を出す必要がある場合に限りチェックを外してください。

<補足>
Spline under tensionは日本語で張力付加スプラインと呼ばれるもので、以下の式で表現されるスプラインです。

In-situ EISにおいては(1)~(3)式中のx、yがそれぞれインピーダンスの実数成分と虚数成分に、zが時間に対応します。z(1)<z(2)<z<z(3)<z(4)という位置関係を想定しています。(1)~(3)式中の係数t1~t4から1の範囲で変化させることでx(2)、y(2)、z(2)からx(3)、y(3)、z(3)の間が曲線で補間されます。なお、特定の時刻zにおけるインピーダンスが必要な場合は、u=(z-z(2))/(z(3)-z(2))とし、(1)、(2)式を計算することで求められます。

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