技術資料
RCフィルタについて
1. RCフィルタとは
RCフィルタは、抵抗(R)とコンデンサ(C)を組み合わせたアナログフィルタで、特定の周波数成分を抑制または通過させるために用いられます。基本的な構成として、ローパスフィルタとハイパスフィルタの2種類があります。
2. ローパスフィルタ(LPF)
ローパスフィルタは、低周波成分を通過させ、高周波成分を減衰させる回路です。測定対象に対して抵抗を直列、コンデンサを並列に配置することで構成されます(図1)。コンデンサは信号の周波数が高いほどインピーダンスが小さくなる特性を持つため、高周波成分は並列接続されたコンデンサ側へ流れ、測定対象へは流れにくくなります。
高周波成分とみなす基準となるのがカットオフ周波数であり、カットオフ周波数 fcは抵抗値Rとコンデンサ容量Cにより次式(1)で表されます。

このカットオフ周波数を境に、信号の通過特性が変化します。fc以下の周波数成分は通過しやすく、fcを超える周波数成分は周波数が高くなるほど徐々に減衰していきます。

図1. ローパスフィルタのイメージ図
3. ハイパスフィルタ(HPF)
ハイパスフィルタは、低周波成分を減衰させ、高周波成分を通過させる回路です。測定対象に対してコンデンサを直列、抵抗を並列に配置することで、低周波成分はコンデンサによってブロックされ測定対象には流れにくくなります(図2)。
カットオフ周波数はローパスフィルタと同じ式で求められます。ハイパスフィルタの場合は、カットオフ周波数よりも周波数が低くなるにつれて信号が徐々に減衰します。

図2. ハイパスフィルタのイメージ図
4. 用途
RCフィルタはオーディオ機器、マイコンなどで広く一般的に活用されており、当社で取り扱う多くの測定装置においても質の高い測定を行うためにその特性を利用しています。電気化学測定では、微弱な電流・電圧信号を扱うため、ノイズの影響を受けやすくなります。ポテンショスタットでは直流成分から高周波ノイズを除去し、安定した測定を行うためにローパスフィルタが使用されています。
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