NetEyez 新ソフトウェアV2.5リリース予定日のお知らせと活用事例#5のご紹介

Net Eyezシリーズ

 

平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。 このたびNetEyezは12月13日にV.2.5をリリースいたしますので、お知らせします。リリースに先立ちまして、ご希望のお客様には30分のショートデモを行っております。ページ下部に記載のメールアドレスまでお知らせください。 また今回は、V2.5の新機能を活用した当社情報システム部門のNetEyez活用例をご紹介しています。

V2.5の特長

  • ダッシュボード(標準/カスタマイズ)
  • 解析機能の拡充
  • トレンドグラフ
  • レポート機能の拡充
  • アラーム
  • ベースラインアラーム
  • アクティブ監視機能

※機能をまとめてご紹介した動画(2分)はこちらから

NetEyez活用事例 #5

「役員室から社内システムにアクセスできない」-NetEyezで原因調査-

本当に特定の場所のみの障害なのか

今回は全体的にではなく、特定の場所(役員室)から遅いと言われた場合の事例です。10月26日の社内会議終了後、通信が遅く、社内システムへのアクセスがうまくいかないとの一報が役員室より入りました。 役員室のあるフロアで行われた会議はすでに終了、かつ定時後(18時)でもあり、このフロアに通信が集中しているわけではなさそうです。まずは初動調査のため役員室に駆けつけました。

18:10頃到着、19:00まで原因調査と対処をおこないます。 ネットワークへの接続を有線と無線とで切り替えてみたが改善せず、最近追加で導入したセキュリティツールのON/OFFをおこなっていたところ通信が回復。とにかく原状復帰を優先として、原因調査は翌日10月27日にNetEyezを使用し、原因の確認と対策をおこなうこととしました。

結論

NetEyezは問題が起こったときに、原因がネットワーク/サーバ/クライアントのどれなのかをざっくり確認するのに適したツールです。さっそく原因の見当をつけるため、昨日の遅延を日時を絞ってNetEyezで解析したところ、ネットワークでMicrosoft OneDriveに関する通信が1か月前と比べて増加しており、遅延が発生した日時には特に増えていたことが分かりました。これは最近、情報システム部門が推進している社内サーバから一部ファイルをOneDrive移行を推奨している時期と重なっており、これが一つの原因ではないかとみて調査を続けています。 役員室の通信遅延と、OneDrive活用の因果関係についてはもう少し調査する必要がありますが、ホストやサーバ起因ではなく、ネットワーク起因による可能性まで絞り込むことができました。

NetEyez活用ポイント

<ステップ1>まずはクライアントの状況をざっくり確認する

まずは社長室があるフロアの負荷をホストタブ(解析→ネットワーク→ホスト)で確認したところ、アクセスが集中したり、特定のホストがネットワークに負荷をかけるような通信を行っている形跡はありませんでした。また、遅延発生前(例 1週間前)と比較して、目立った違いは見られませんでした。

NetEyezの管理画面でネットワーク利用状況を確認するイメージ

実際の画面イメージ

<ステップ2>サーバの状況をざっくり確認する

インターネットゲートウェイの負荷も確認(ダッシュボード→ネットワーク→帯域幅)、遅延発生前と比べて大きな違いは見られませんでした。最近リリースされた新バージョンでは1分毎だったのが1秒(程度)毎の確認ができるようになったのでより詳細を確認できるようになったのですが、目立った違いは見られません。

NetEyezの管理画面でネットワーク利用状況を確認するイメージ

実際の画面イメージ

<ステップ3>ネットワークの状況をざっくり確認する

 NRT(Network Response Time:パケットがネットワーク上を往復するのにかかる平均時間。単位ミリ秒)を確認したが、遅延発生前と比べて大きな違いは見られませんでした。 今度はアプリケーション(解析→アプリケーション)の使用状況を確認してみることとしました。

するとマイクロソフトアプリケーション解析画面(アプリケーション→マイクロソフト)において、OneDriveの通信量が遅延発生前よりも増加傾向にあることが分かりました。 実は当社の最近の出来事として、社内サーバやデスクトップ上で移行できるファイルはクラウド保管に移行するような推進活動をおこなっていました。ちょうど10月25日に社内に再度移行のアナウンスをおこなったところでした。

役員室におけるネットワーク遅延と、OneDrive活用の因果関係についてはもう少し調査する必要がありますが、NetEyezで大まかに確認したところ、ネットワーク起因による可能性が出てきました。 別ツールのMRTGツールによるインターネットGWのトラフィック統計も確認してみたところ、1か月前より上りの通信量が増えています。 ネットワークの遅延はこれまで下りの通信起因によることが多かったが、ファイルの更新をひんぱんにOneDrive上でおこなうことで、上りの通信量が増えているのではないかと推察しています。これから上りの通信量の遷移を確認していくとともに、今回の通信遅延との因果関係についてより詳しい調査をおこなう予定です。 現在NetEyezではご希望の方に30分のショートデモをおこなっています。お申し込みはこちらまで (neteyez-sales-marketing@toyo.co.jp)