大容量パケットキャプチャ/解析システム「SYNESIS」に搭載の高速データ書き込み技術で米国特許を取得

SYNESIS

 

大容量パケットキャプチャ/解析システム「SYNESIS」に搭載の 高速データ書き込み技術で米国特許を取得
100ギガビットイーサネットのフルキャプチャを支えるコア技術

株式会社東陽テクニカ(本社︓東京都中央区、代表取締役社長︓五味 勝)は、100 ギガビットイーサネット (以下 100G)でも全てのパケットをロスせず連続してキャプチャできる大容量パケットキャプチャ/解析システム 「SYNESIS(シネシス)」に搭載しているコア技術“データ書き込み装置及び方法”について、2020年3月に米国での特許を取得したことをお知らせいたします(米国特許番号︓US 10,585,622)。 同技術は2018年9月に日本において特許を取得しており、それに続く米国での特許取得となります。これにより「SYNESIS」の世界展開を加速させると共に、今後も高速大容量化が進むネットワークにおける速やかな障害解析と、高品質ネットワークの実現に貢献してまいります。

【 特許概要 】

米国特許番号︓US 10,585,622  発明の名称︓「Data writing device and method」
(日本での特許︓特許第6377304号  発明の名称︓「データ書き込み装置及び方法」)

キャプチャしたパケットデータを記憶装置に書き込んで保存する際に、別装置を用いず、ソフトウェアで「並列書き込み」と「ロードバランス」を実行して、取得したデータを複数の内部記憶装置へ書き込むプロセスをコントロー ルする技術です。処理が重なるなどしてシステムに負荷がかかった際に、データ書き込み性能が低下して記録漏れが発生する問題を解決し、100%のキャプチャを可能にしました。「並列書き込み」とは、個々の記憶装置毎に書き込み処理を並列化して実行することであり、「ロードバランス」はある記憶装置で書き込み性能が 低下した際に、書き込み性能が高い記憶装置を選んで次のデータを割り振る処理を言います。

大容量パケットキャプチャ/解析システム
「SYNESIS」 ポータブル型・100Gモデル

当技術の開発によって、自社開発製品の大容量パケットキャプチャ/解析システム「SYNESIS」は、100G でも全てのパケットを長期間ロスすることなくキャプチャし続けることに世界で初めて※1成功しました。2015年6月に販売を開始し、日本以外でも米国を始め東南アジア、ヨーロッパ、オセアニアなどの複数の国で導入の実績があります。その技術の独自性が認められ、2018 年 9 月の日本での特許取得に続き、2020 年 3 月に米国での特許取得が実現しました。 ※1 2020年7月東陽テクニカ調べ

【 「SYNESIS」 について 】

ネットワークを流れるトラフィックをキャプチャし、その統計やパケットを翻訳して表示するLANアナライザで、高トラフィックの通信障害解析を目的とした大容量パケットキャプチャ/解析システムです。主要なイーサネット規格1G/10G/25G/40G/100Gに対応した全16モデルを取り揃え、高速大容量であっても取りこぼしなくキャプチャできること、顧客毎の運用状況や要望に応じたカスタマイズ提案ができること、サポート体制が充実していることなどから、国内外の通信会社をはじめ、金融会社や官公庁を中心に多くのお客様に採 用されています。

✔ ロスしないパケットキャプチャ力
高速な100G通信でもとりこぼしなく100%キャプチャ可能。
✔ 高速なパケット抽出力
ディスク書き込み時にインデックス情報を同時に保存することで、目的のパケットを検索するための時間を大幅に短縮。蓄積したパケット情報から必要なデータを高速で抽出・解析可能
✔ 用途に応じた豊富なラインアップ
主要なイーサネット規格 1G/10G/25G/40G/100G 全てに対応し、ポータブル型、ラックマウント型を合わせて全16種類をラインアップ

<株式会社東陽テクニカについて>

東陽テクニカは 1953 年の創立以来、世界最先端の計測機器の輸入販売を行ってきました。現在の事業分野は、情報通信、自動車、エネルギー、EMC(電磁環境両立性)、海洋、ソフトウェア開発、ライフサイエンスなど 多岐にわたり、独自の計測技術を搭載した自社製品の開発にも力を入れ、国内外へ事業を拡大しています。 「“はかる”技術で未来を創る」のスローガンのもと、5G(第 5 世代移動通信システム)の普及や自動運転車開発なども支える最新ソリューションを提供することで、安全で環境にやさしい社会づくりと産業界の発展に貢献してまいります。

株式会社東陽テクニカ Webサイト︓https://www.toyo.co.jp/