技術資料
BioLogic社EC-Labソフトウェアにおける測定繰り返し設定の活用方法
1. はじめに
BioLogic社製ポテンショ/ガルバノスタットの制御に使用されるEC-Labソフトウェアには、さまざまな電気化学測定を効率的に実施するための便利なテクニックが多数搭載されています。本稿では、複数のテクニックを繰り返し実行する場合や、20を超えるテクニックを組み合わせて実行する場合に有用な3つの設定方法をご紹介します。
2. Loopテクニックについて
EC-Labソフトウェアに搭載されているLoopテクニックを使用することで、同一内容のテクニックを指定した回数だけ繰り返し実行できます。たとえば、定電流(CP)テクニックで電流を印加した後にインピーダンス測定を繰り返したい場合、各テクニックを個別に設定する手間を省き、効率的に測定できます。

図1. Loopテクニック設定画面と設定項目
主な設定項目(図1):
・Go to technique Ne:戻るテクニック番号を指定
・for nt:指定したテクニックに戻る回数を設定(例:全体で5回測定を行いたい場合は「4」と設定)
3. Go back to sequenceについて
Loopテクニックは複数のテクニックを繰り返す場合に有効ですが、1つのテクニックで測定を繰り返したい場合には、「Go back to sequence」の設定が便利です。この機能を活用することで、EC-Labソフトウェア設定画面上部の+マークから追加したテクニック内のシーケンスに対して、指定した回数だけ繰り返し測定できます(図2)。特に、テクニックの種類は変えずにパラメータのみを変更して繰り返す場合に有効です。

図2. Go back to sequence N s’設定画面と設定項目
主な設定項目(図2):
・Go back to sequence N s’:戻るシーケンス番号を指定
・For nc:指定したシーケンスに戻る回数を設定(例:全体で5回測定を行いたい場合は「4」と設定)
4. バッチモード(Batch Mode)について
EC-Labソフトウェアでは、1つのテクニックごとに1つの結果ファイルが出力されます。出力ファイルを分けたい場合や、Loopテクニックやシーケンスでは対応しきれない多数のテクニックを設定したい場合には、バッチモードの活用が特に有効です。
EC-Labソフトウェアでは、1つのExperimentに設定できるテクニック数が最大20個までとなっていますが、バッチモードを使用することで複数のExperimentを組み合わせて実行できます。Toolsメニューから「Batch mode」を選択することで、複数のExperimentを一括で設定・実行できる画面に切り替わります(図3)。

図3. バッチモードの設定画面
※なお、1つのテクニックで複数サイクルの測定を行った場合でも、「Export as text」機能や「Extract Cycles/Loop」機能を使用することで、測定結果を分割して出力できます。詳細につきましては、当社営業担当までお問い合わせいただくか、以下のお問い合わせボタンよりご連絡ください。
5. まとめ
本稿では、複数のテクニックを繰り返し実行する場合や、20を超えるテクニックを組み合わせて実行する場合に有効な設定方法についてご紹介しました。これらのテクニックや設定を活用することで、複雑な測定も自動化することができ試験工数を大幅に削減できます。
本稿でご紹介した設定項目の詳細は、当社Webサイトのユーザー限定サポートページに掲載の以下文献でもご確認いただけます。
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参考文献)当社作成「EC-Labによるアプリケーション別測定および解析例」
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