電解ソリューションポータルサイト

近年、カーボンニュートラル社会を目指し様々な技術開発が行われています。
東陽テクニカでは、CO2 を排出しない水電解や、CO2 を有用な物質に変換する電解技術に関わるお客様へ、水電解フルセル評価や水電解ハーフセル評価に必要な電気化学システム/電源、回転電極システムから、供給装置、解析ソフトウェアまで一式をご提案しています。
特注製品も対応可能ですので、電解評価に関する事はお気軽にお問い合わせください。

株式会社東陽テクニカ
脱炭素・エネルギー計測部
phone03-3245-1103
Mail:keisoku[at]toyo.co.jp

水電解の種類

PEM型水電解

PEM型水電解

電解質に固体高分子膜(PEM:Polymer Electrolyte Membrane)を
使用した電解方法です。

カソード反応:4H++4e-→2H2
アノード反応:2H2O→O2+4H++4e-

構造はPEMの両面に電極触媒層を接着、PTL(Porous Transport Layer)を圧着しMEA(Membrane Electrode Assembly)と呼ばれるかたちをとります。アノードで生成されたH+はPEMを通過し、
カソード側で水素となります。作動温度は100℃程度です。
Ir触媒やPt触媒など貴金属を使用するためコストは高めですが、
高い電流密度が得られ、電解効率の良い手法となります。

AEM型水電解

AEM型水電解

電解質にアニオン交換膜(AEM:Anion Exchange Membrane)を
使用した電解方法です。

カソード反応:4 H2O+4e-→2H2+4OH-
アノード反応:4 OH-→O2+ 2H2O +4e-

PEM型水電解と同様にMEA(Membrane Electrode Assembly)の構造を取ります。カソードで生成されたOH-がAEMを通過、アノードに移動し水と酸素を生成します。動作温度は100℃程度です。
AEM型水電解では、アルカリ性の水溶液(KOHなど)を使用するため、非貴金属触媒(NiやFeなど)が使用可能で、PEM型と比べて
コストを抑えた水素製造が可能です。

アルカリ型水電解

アルカリ型水電解

電解質にKOH水溶液などのアルカリ水溶液を使用する電解方法です。

カソード反応:4 H2O+4e-→2H2+4OH-
アノード反応:4 OH-→O2+ 2H2O +4e-

AEM型水電解と同様にアルカリ環境下のためNiやFeといった非貴金属触媒を使用することが出来るため、低コストで製造することが可能です。 また、低コストで製造できるため大規模化に適した手法でもあります。

水蒸気電解(SOEC)

水蒸気電解(SOEC)

電解質に固体酸化物電解質を使用する電解方法です。

カソード反応:H2O+2e-→H2+O2-
アノード反応:2O2-→O2+4e-

他の電解方法と異なり、700℃~1000℃程度の高温で動作することで、必要な電力が低減し高効率な電解を可能とします。
カソードで生成されたO2-が固体電解質を通過、アノードに移動することで酸素が発生します。

評価方法

電解評価

電解セルの電解・非電解状態での特性評価に必要な電解評価装置・電気化学測定システムを取り扱っております。
電解評価装置と計測器を連動可能で、電解・非電解をシーケンシャルに自動測定可能です。

測定機器

電極触媒活性評価

電極触媒の活性評価に必要なポテンショ/ガルバノスタットと回転電極装置を取り扱っております。
電気化学測定と回転数制御を連動させた自動運転が可能です。

測定機器

伝導度・活性化エネルギー評価

膜や固体電解質の伝導度や活性化エネルギー評価に必要なインピーダンス測定機・温調装置・露点制御装置を取り扱っております。

測定機器

TIPS

起動停止模擬試験による水電解セルの耐久評価

電解動作中のインピーダンス測定

インピーダンス測定の品質評価

複数電流レンジによる高確度測定

セレクションガイド

電解評価システム

水電解システム
Auto EFC
高露点ガス供給システム
HDPG-95
燃料電池評価装置一元管理ソフト
TFTソフトウェア
AutoEFC HDPG-95 AutoEFC
特長

  • オールインワンな水電解評価装置
  • 中性・アルカリ溶液の評価に対応
  • 電気化学測定装置と連動、
    全自動運転可能
  • 燃料電池評価機能追加可能

  • 高水蒸気分圧供給を実現
  • 最大95℃露点制御可能@大気圧
  • 長期試験にも対応可能な
    自動給排水機能付き
  • 水蒸気電解、CO2共電解の試験に最適

  • ソフトウェア上から液体・ガス流量、加湿露点制御、温度制御、背圧制御、バルブ操作などの統括制御、状態表示やデータの保存が可能
  • 電子負荷器や電気化学測定システムを燃料供給装置と連動させ、全自動運転が可能

回転電極/膜抵抗測定装置

RRDE 回転電極システム BluRev EMMS-300
特長

  • 触媒活性評価に最適
  • Bio-Logic社製ポテンショスタットと連動し
    回転数の自動制御可能
  • 電極の偏心が小さく安定した回転

  • 温度、露点制御しながらの膜の伝導率測定可能
  • 幅広い温度・露点制御を実現
  • 膜厚方向の伝導率測定
  • ガス供給制御を最大60ステップまでプログラム運転可能

電気化学測定システム

SP-150e HCP-803 FlexPシリーズ
特長

  • コンパクトながら、±10V/±1Aの出力
  • 外部ブースターにより2A~100Aまで対応可能
  • 最大1MHzのインピーダンス測定可能(オプション)※

  • 最大±3V/80Aの大電流試験に対応可能
  • 10μA~ 80A の6桁ダイナミックレンジ

  • 60V/50Aまたは12V/200Aから選択可能な外部ブースター
  • スタックセルの評価に最適
  • VMP-3e,SAM-50と組み合わせることで最大30スタックの
    各セルの同時電圧/インピーダンス測定が可能

※10 kHz以上かつ50W以上の出力で製品を利用する場合には、高周波利用設備として許可申請が必要となります。

SP-300 HCV-3048
特長

  • 業界最高クラスのインピーダンス測定周波数範囲(10µHz~7MHz)
  • ブースターオプションにより1A~10A電流出力可能

  • 48V/30Aの外部ブースター
    (4台並列時は最大±120Aまで出力可能)
  • スタックセルの評価に最適

※10 kHz以上かつ50W以上の出力で製品を利用する場合には、高周波利用設備として許可申請が必要となります。

水電解評価システムに関するお問合せ

製品の仕様・納期・価格

担当部門 脱炭素・エネルギー計測部
電話番号 03-3245-1103(部門直通)
FAX番号 03-3246-0645

製品の使用方法・校正・修理

担当部門 脱炭素・エネルギー技術部
電話番号 03-3279-0771(代表)
FAX番号 03-3246-0645