ファイルを保留する

保留すると、開かれているファイルのコピーをチェックインすることなく、共有Perforceリポジトリに一時的に保存できます。保留は進行中の作業のスナップショットを取得および復元したり、他のユーザーのコードをチェックイン前にレビューしたりするなど、さまざまな目的に使用できます。ファイルを保留すると、コピーが作業中チェンジリストに格納され、ここから他のユーザーが保留を解除できるようになります。保留中のファイルを含む作業中チェンジリストは のアイコンとバッジを付けて表示されます。チェンジリストを展開すると、保留中のファイルが[保留されたファイル]ノードの下に のアイコンを付けて一覧表示されます。

保留中のファイルを管理する場合は、以下の点に注意してください。

  • 基礎:ファイルを保留するには、ファイルをチェックアウトする必要があります。ただし、チェックアウト済みのファイルの保留を解除することはできません。

  • 保留中のファイルのサブミット:Perforceサーバー2013.1より、保留中のファイルを直接サブミットできるようになりました。それより前のバージョンのPerforceサーバーでは、まずサブミットするファイルの保留を解除してから、保留中のコピーを削除する必要があります。(保留を解除しても保留中のコピーは削除されません。)

  • チェンジリストの管理:保留中のコピーを別の作業中チェンジリストに移動することはできません。ファイルを保留した後に元に戻すと、コピーはユーザーが削除するまでチェンジリスト内で保留されたまま残ります。チェンジリストの所有者のみが、チェンジリスト内で保留されているファイルを再度保留または削除できます。バージョン2013.1より古いPerforceサーバーのリリースでは、保留中のファイルを含むチェンジリストをサブミットできません。サブミットする前に保留中のコピーを削除する必要があります。Perforceサーバー2013.1以降では、保留中のファイルを直接サブミットできますが、チェンジリストには保留中のファイルのみが含まれている必要があります。

  • ファイル履歴:ファイルを保留または保留を解除するとき、ファイル履歴は作成されません。

  • 比較:保留中のコピーは他のファイルと同様に比較できます。たとえば、ファイルを保留した後に行った変更をすべて表示するには、保留中のコピーをドラッグしてチェックアウト済みファイルにドロップします。

作業中チェンジリストのチェックアウト済みファイルを保留する

  1. チェンジリストをコンテキストクリックし、[ファイルの保留...]を選択します。

    P4Vが[ファイルの保留]ダイアログを表示します。

  2. 保留するファイルをチェックし、[ファイルの保留]をクリックします。

  3. ダイアログが表示されたら、説明を入力して[OK]をクリックします。

    P4Vは選択したチェンジリスト内のファイルを保留します(デフォルトのチェンジリスト内のファイルを保留している場合は、新しいチェンジリストを作成します)。

または、チェックアウト済みファイルを作業中チェンジリストまたは[ディポ]パネルから、保留先のチェンジリストの[保留されたファイル]ノードにドラッグして保留することもできます。

ファイルの保留を解除する

ファイルは保留した後、そのユーザーまたは別のユーザーが保留を解除できます。これにより、保留中のコピーはワークスペースに復元され、任意のチェンジリスト内で開くことができます。保留を解除しても、ファイルはシェルフから削除されません。

作業中チェンジリストにファイルの保留を解除する手順は以下のとおりです。

  1. ファイルのチェンジリストをコンテキストクリックし、[保留を解除...]を選択します。

    P4Vが[保留を解除]ダイアログを表示します。

  2. 保留を解除するファイルをチェックし、[保留を解除]およびその他の目的のオプションをクリックします。

    保留中のファイルがワークスペースにコピーされ、指定したチェンジリストで開かれます。

別のユーザーによって保留されたファイルの保留を解除するには、そのファイルをチェックアウトする権限を持っている必要があります。別のユーザーによって保留されたファイルの保留を解除すると、そのファイルが自分のいずれかのチェンジリストにコピーされ、ここからファイルを編集してサブミットできます。

保留されていたブランチとは異なるブランチに保留を解除する手順は以下のとおりです。

  1. [保留を解除]ダイアログで[保留を解除されたファイルをマップ]チェックボックスを選択します。

  2. 保留の解除済みファイルを対象ブランチにマップする方法を選択します。

    • ブランチマッピングを使用する:使用するブランチマッピングを入力するか、ブランチマッピングを参照します。

      ファイルが保留されていたブランチをマップする任意のブランチマッピングを、ブランチ元またはブランチ先として使用できます。現在のワークスペースビューをブランチ先にマップする必要があります。

    • ストリームを使用する:保留の解除に使用するストリームを入力または選択します。

      ストリームはファイルの保留を解除する場所に対して子である必要があります。たとえば、ファイルがメインラインで保留されているとき、開発子に保留を解除する場合は、開発子を選択する必要があります。同様に、ファイルが開発子に保留されているとき、メインラインに保留を解除する場合は、開発子を選択する必要があります。これはストリーム間でワークスペースを再利用している場合も同様です。メインラインで作業しているときにいくつかのファイルを保留し、ワークスペースを開発子に移動する場合、保留を解除する開発子ストリームを指定する必要があります。

保留中のファイルをサブミットする

Perforceサーバー2013.1より、保留中のファイルを直接サブミットできるようになりました。

注意

保留中のファイルとともに保留されていないファイルが作業中チェンジリストに存在する場合は、まず保留されていないファイルを元に戻すか、別のチェンジリストに移動する必要があります。保留中のファイルをタスクストリームからサブミットすることはできません。

作業中チェンジリストにある保留中のファイルをサブミットするには、チェンジリストまたは保留中のファイルフォルダをコンテキストクリックし、保留中のファイルをサブミット..を選択します。

保留中のファイルを削除する

保留中のファイルは作業中チェンジリストから削除されるまで保留されたまま残ります。作業中チェンジリストから保留中のファイルを削除するには、ファイルをコンテキストクリックし、[削除]を選択します。または、作業中チェンジリストをコンテキストクリックし、[保留中のファイルを削除]を選択します。