X線マイクロCTシステム
X線マイクロCTシステムは、試料にX線を色々な角度から照射し、透過像を連続的撮影して得られた画像をコンピュータで再構成することで、試料の内部構造を非破壊で3次元的に可視化することができる装置です。試料中の空隙や異物などの位置や大きさなどを定量的に解析することができるため、さまざまな分野の材料研究・材料エンジニアリング・故障解析・品質管理などに広く用いられています。
TESCAN社のX線CTシステムの特筆すべき特長は、情報欠落のない真の4Dイメージングが可能な「ダイナミックX線CTシステム」であることです。秒レベルの高い時間分解能と、連続スキャン機構、専用4Dソフトウエアにより、すべての生データを取得することができ、最も重要な瞬間を逃すことがありません。
放射光施設でしかできなかった4Dイメージングがラボで実現します。
- ダイナミックCT で実現するその場観察アプリケーション
- ・多孔質媒体の内部を通過する混相流(液体)の挙動
- ・構造合金材や複合材料の引張破壊現象
- ・工業材料や地質学試料などの亀裂伝播や破壊力学解析
- ・さまざまな多孔質材料における水和現象
- ・ジオマテリアルや土木・建築材料における結晶成長や鉱物形成作用
- ・植物の発芽、成長、腐敗
- ・食品の凍結、融解、加熱サイクルに関する研究