展示会出展レポート|「Inter BEE 2025 ~INTER BEE DX x IP PAVILION~」

2025.12.24

Inter BEE 2025

2025年11月19日(水)~21日(金)、幕張メッセで開催された「Inter BEE 2025」内の特別企画「INTER BEE DX × IP PAVILION」に出展しました。ご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました。
本レポートでは、展示内容と会場の様子、放送業界におけるネットワーク検証の重要性についてご紹介します。

Inter BEE 2025 ~INTER BEE DX × IP PAVILION~の概要

「Inter BEE」は、日本随一の音・映像・通信のプロフェッショナルが一堂に会し、メディア&エンターテインメント産業の最前線から、コンテンツビジネスに関わる最新のイノベーションを提案する国内最大の「メディア総合イベント」です。
その中の特別企画「INTER BEE DX × IP PAVILION」では今回、映像制作やライブ配信の現場で欠かせない「IP」を基盤に、業界注目のソフトウェア化・クラウド化・リモートプロダクション(リモプロ)・自動化・セキュリティ強化をテーマとした展示・連携デモ・リレーセッションが展開されました。
次世代の制作ワークフローを見据え、IPベースの運用効率化・省力化・柔軟な制作環境の構築を多角的に提案する内容に、来場者からも大きな注目が集まりました。

Inter BEE 2025|展示会の様子

InterBEE 会場入り口(左) 幕張メッセ Hall3「INTER BEE DX × IP PAVILION」エリア(右)

東陽テクニカ 出展概要

Inter BEE 2025|展示会の様子

IP PAVILOIN内の擬似障害&監視コーナーの様子

東陽テクニカは、IP放送環境におけるネットワーク品質の可視化・再現・検証をテーマに出展しました。 映像伝送やライブ配信のIP化が進む中、放送現場では「通信品質が映像品質を左右する」時代になっています。IP化・クラウド化・リモート制作の加速に伴い、ネットワーク品質の確保は放送業界における喫緊の課題です。

今回の展示では、東陽テクニカは以下2製品を提供いたしました。

Calnex社製 ネットワークエミュレータ「SNE-X」

ネットワークエミュレータ「SNE-X」

「SNEーX」での障害挿入は操作が簡単で、見た目でも分かりやすい

実際のネットワークにおいて起こり得る遅延、パケットロス発生等の障害をお客様のラボ内で高精度に再現するソフトウェアベースの多ポート対応ネットワークエミュレータ。

期待できる効果

  • 事前検証による安心感:本番運用前に障害シナリオを確認
  • 品質保証:視聴体験に影響する要因を定量化
  • 運用効率化:トラブルシュートの迅速化

東陽テクニカ製 大容量パケットキャプチャ&RTP解析ツール「SYNESIS」

Inter BEE 2025|SYNESIS

「SYNESIS」ではジッタやパケット損失も一目で確認可能

音声も含むAV(音声・映像)の障害対策としてパケットキャプチャ解析が可能であることに加え、SMPTEにて規定されているRTPをストリーム単位で解析し、映像の乱れの原因となる揺らぎ(ジッター)やパケットロスなどを可視化できるツールです。

今回のIP PAVILOIN内では、キャプチャ機能を使用し、映像データの暗号化および復号データの確認を行いました。

IP放送環境を模した実回線再現デモの詳細

Calnex社製 ネットワークエミュレータ「SNE-X」

会場では、IP放送ネットワークで発生しうるさまざまな障害条件をリアルに再現しました:

  • パケットロス:最大90%のデータ損失をシミュレーション
  • 遅延(ディレイ):リアルタイム通信における遅延を再現
  • バースト:パケットを一瞬止めてから放出し、間隔の乱れを演出

来場者からは「自社システムでの事前検証にも使えそう」「ちょうどIP化を検討し始めたところで、こういう製品探していました」といった声が寄せられました。

Inter BEE 2025|Calnexデモ

パケットロスや遅延が映像に影響する様子

東陽テクニカ製 大容量パケットキャプチャ&RTP解析ツール「SYNESIS」

今回のIP PAVILIONでは、局舎間で映像データを広域網経由で送信する際、セキュリティの観点から安全に通信を行うため、タレス DIS ジャパン様のネットワーク暗号化製品「CN6140」を設置した環境が構築されました。SYNESISは「CN6140」と連携し、暗号化パケットと復号パケットをキャプチャ・比較するデモを実施しました。

暗号化データ
テレビ大阪から送信される映像データは、局舎間通信のため暗号化装置を経由します。 その際、パケットはMACアドレスより上位層が暗号化されていることを確認できます。

復号データ
別の局舎に到着したパケットは復号され、RTPパケットとして確認できます。 このパケットを用いて、映像の乱れの原因となるパケットの損失や揺らぎ(ジッタ)などを解析することが可能です

Inter BEE 2025|SYNESIS RTP機能

デモの見どころ

今回のデモでは、ネットワークエミュレータ「SNE-X」を使って疑似障害を発生させた際に、障害発生状況の通知機能を持つ他社製品との連携も見どころでした。他社取扱いのL1スイッチと連携させて、擬似障害を発生させたルートから障害のないルートへの経路切り替えを遠隔から行う様子も紹介しました。これにより、SMPTE ST 2110映像に対する総合的な障害発生と統合監視の様子を来場者に体験していただきました。

Inter BEE 2025|東陽テクニカ

「擬似障害デモ」のツアーには毎回多くの方に参加いただきました。東陽テクニカ社員が解説中

また、「SYNESIS」を用いて暗号化/復号パケットを可視化することで、Media over IPにおける安全性と品質を同時に評価できました。セキュリティ目的で暗号化を施した場合の映像品質(ジッタ、パケット損失など)への影響を確認し、セキュリティ強化と映像品質監視の両立が可能である点を、デモを通じてご確認いただけたかと思います。

IP化・クラウド化が進む放送現場におけるネットワーク検証の重要性を強く印象付けました。

放送DX時代に求められる“通信品質の再現性”

かつては「映像=機材品質」と言われていた放送業界も、今や「映像=ネットワーク品質」の時代です。
クラウド制作・IP伝送・リモートプロダクションの普及により、ネットワークは制作現場そのものの一部となっています。東陽テクニカでは、こうした変化に対応するため、メディアインフラの品質保証を支援しています。

関連情報・製品リンク

description マルチポートネットワークエミュレータ「Calnex SNEシリーズ」
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description 大容量パケットキャプチャ&RTP解析ツール「SYNESIS」
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movie 会場内セミナー:講演動画を無料公開中
「INTER BEE DX x IP PAVILION」IP PAVILIONを支える統合監視・ストリーム監視
竹野 浩二  株式会社東陽テクニカ / 水谷 和弘 氏 Zabbix Japan LLC
arrow_right 動画はこちら

Tech Tiles企画への参加

今年のInteropからスタートした業界横断型ノベルティ企画。
RTP解析機能を初披露を記念して、SYNESISデザインを新たに作成し配布しました。

今まで作成したステッカーは、東陽テクニカ Tech Tiles コレクションページでご紹介しています。

来年の開催情報

次回「Inter BEE 2026」は2026年11月18日(水)~11月20日(金)、幕張メッセでの開催が予定されています。