展示会出展レポート|「MWE 2025・マイクロウェーブ展 2025」
~持ち運び可能な無線解析ツールやドローン・通信端末向けの コンパクト OTA 試験システムなど最新の無線通信計測ソリューションを紹介~2026.01.05

2025年11月26日(水)~28日(金)、パシフィコ横浜にて国内最大級の無線・マイクロ波技術展示会 MWE (Microwave Workshops & Exhibition) 2025 が開催されました。
会場には、マイクロ波・ミリ波・テラヘルツ、無線電力伝送、宇宙応用、AI/量子、6G、IOWN など、最新の無線技術が集結。
通信インフラ、無線計測、RFデバイスに携わる技術者が数多く来場し、次世代の無線トレンドに高い関心が寄せられました。
当社もマイクロウェーブ展にブースを出展しました。その様子をご紹介します。
目次
東陽テクニカブース 展示概要
ドローン・5G 端末・Wi-Fi/IoT 機器・車載通信端末向けのコンパクトな OTA 試験システムを中心に、次世代通信技術の性能評価を支援する無線通信計測ソリューションを展示しました。
主な展示内容:
- オールインワン無線解析ソリューション「OneAdvisor 800 ワイヤレス」(VIAVI Solutions 社)
- モバイル端末、ドローン試験向けリバブレーションチャンバー「RTS」(Bluetest社)
- 車両・通信アンテナ評価向けCATR「Beamforce」(RanLOS社)
- 無線通信端末OTA試験、車載無線通信性能計測システム (General Test Systems)
- 防衛向け大型CATR・RCS・PNF測定システム (Antenna System Solutions社)
▲東陽テクニカ展示ブースの様子
▲会場であるパシフィコ横浜
展示の様子・展示製品 一部ご紹介
オールインワン無線解析ソリューション「OneAdvisor 800 ワイヤレス」(VIAVI Solutions 社)
5Gネットワークを設置する上で課題となる、干渉波解析・ビーム解析・通信品質確認 をPC不要・業界最軽量のポータブル筐体 で実現する、現場向けRF解析ツールです。
- スペクトラム解析 (スペクトラムアナライザ)
- ビーム解析
- 干渉波解析
といった 低レイヤーRF信号解析 をその場で実施できます。
活用シーン:現場で何ができる?
フィールドエンジニア、基地局工事、通信インフラ構築現場における課題解決を支援します。
- 干渉波の原因をその場で特定したい
- 通信品質を即時に確認したい
- 複数周波数帯の測定を一度に済ませたい
- 複数の測定機器を持ち歩く負担を減らしたい
従来は 「PC+複数機器」 で行っていた作業も、1台で即解析 できます。
来場者の声
「スペアナなのがよい、便利そう」
「ドローンなども想定し、3Dマッピングしたい」
「干渉源の特定もスムーズで、業務効率が大幅に上がりそう」
特に、フィールドでの迅速なトラブルシューティングやネットワーク最適化に関心を持つ企業担当者から、多くの高評価をいただきました。
展示ブースで実施した実機デモ

▲キャリアプロファイルの様子
キャリア中心周波数とバンド幅の確認。機能切り替えの時間が短いのも魅力の1つ
会場では、実際の無線環境を想定したリアルタイム解析デモを実施しました。
- 実演内容
- 現場で取得したRFデータをリアルタイムで解析
- 干渉源や通信品質をその場で可視化
- 複数周波数帯のワイヤレス信号を1台で解析
- ビーム形成の確認や品質の変動を瞬時に把握
モバイル端末、ドローン試験向けリバブレーションチャンバ「RTS」(Bluetest社)
MIMO技術に用いられるスマートアンテナの評価に必要な再現性のある実反射環境をつくることができるマルチパス・シミュレータです。 (特許取得済 特許4528480)
従来、主にモバイル端末の無線通信性能を評価する試験システムとして利用されてきましたが、今回は新たなアプリケーションとしてドローン試験への活用をご紹介いたしました。
電波暗室で実施する測定に比べ、リバブレーションチャンバーはコンパクトで、オフィス環境に設置でき、すぐに試験が可能です。試験時間も大幅に短縮できます。
測定時間の比較:リバブレーションチャンバー (RC) vs 電波暗室
RCを用いたOTA測定は、従来の電波暗室 (3次元測定法) に比べて大幅な測定時間の短縮を実現します。以下に代表的な測定項目ごとの時間差を示します。
【放射効率】RC:約1分 vs 電波暗室:約20分 → 約20分の短縮!
【TRP (総放射電力) 】RC:約1分/ch vs 電波暗室:約20分/ch →約19分の短縮 (Ch毎)!
【TIS (総等方向性受信感度) 】RC:約10分/ch vs 電波暗室:約60分/ch →約50分の短縮 (Ch毎)!
来場者の反応

これまで端末試験向けと思われていたリバブレーションチャンバですが、今回ご紹介したドローンをはじめIoT機器や車載機器などより大きなDUTも対象であることが分かった、など新たなアプリケーションの気づきの機会となったようです。
車両・通信アンテナ評価向けCATR「Beamforce」(RanLOS社)
Beamforceは3つの異なるサイズで展開していますが、その中でも一番大きい「BeamForce42」は既存電波暗室に設置して、自動車の無線通信性能を試験することができる製品です。
- コンパクトで設置が容易な設計
- 電磁界の発生に平面波を用いることで、床や壁からの反射が低減されるため、既存のEMC試験用電波暗室での試験が可能
- シャシダイナモが設置されたターンテーブルに自動車を配置すれば、走行・回生モードやADAS機能動作時のOTA (Over-The-Air) 試験を同時に実施可能
といった特長があり、専用の電波暗室を建設することに比べて費用を大幅に削減することができます。
展示ブースでは模型を展示いたしました。VOLVOのお膝元スウェーデン・ヨーテボリに本拠地を置くメーカーなので、模型に置くのもVOLVO車でした!
来場者の声
「既存暗室を活用できる点がいいですね」
「設置が簡単そうで、頻繁に試験できそう」
「搭載するアンテナの位置に関わらず試験できるのがいい」
専用の電波暗室を建設することなく、既存の暗室にプラスするだけでEMC試験もアンテナ測定・無線通信性能評価ができる点が好評でした。
まとめとご案内
MWE 2025 での出展を通じ、現場での無線解析、OTA 試験、車載・ドローン向け評価において、効率化と品質向上に貢献できることを実感しました。
今後も当社は、無線通信の現場で求められる計測・解析ソリューションを提供し、5Gネットワークおよび次世代通信の品質向上と、安全で効率的な運用を支援してまいります。
次回開催情報
次回のMWE 2026は、2026年11月25日(水)~27日(金)に同じくパシフィコ横浜で開催予定です。
本件に関するお問い合わせ
展示製品の詳細、資料ご請求などは、以下よりお気軽にご連絡ください。