p4 user
概要
Perforceユーザの仕様および基本設定の作成または編集を行います。
構文
p4 [g-opts] user [-f] [username]
p4 [g-opts] user -d [-f] username
p4 [g-opts] user -o [username]
p4 [g-opts] user -i [-f]
解説
p4 userコマンドは、ユーザ設定の編集や新しいユーザレコードの作成に使用できます。(デフォルトでは、新しいユーザは自動的に作成されます。Perforceをインストールした後、Perforceスーパーユーザがp4 configureコマンドを使用してこの動作を制御できます。)
Perforceユーザには、標準(standard)ユーザ、オペレータ(operator)ユーザ、およびサービス(service)ユーザがあります。標準ユーザはデフォルトのユーザであり、それぞれ1つずつPERFORCEライセンスを消費します。オペレータユーザタイプはシステム管理者が使用するためのものです。それらは他のユーザと同様のパーミッション制限が課されますが、Perforceコマンドの一部しか実行することができないという点でさらに制限されます。サービスユーザは、複製環境およびマルチサーバ環境におけるサーバ間通信に使用されるもので、さらに少数のPerforceコマンドしか使用できません。オペレータ(operator)ユーザとサービス(service)ユーザはどちらもPerforceライセンスを消費しません。
usernameなしでp4
userを実行すると、現在のユーザの仕様を編集します。usernameを指定して実行した場合は、ユーザ仕様は表示されますが変更はできません。P4EDITOR環境変数で定義したエディタにフォームが表示されます
Perforceスーパーユーザであれば、新規のユーザを作成したり、-f(強制)オプションを使用して既存のユーザの仕様を編集したりすることができます。その場合の構文はp4
user -f usernameです。
Perforceコマンドを発行するユーザと、コマンド実行の名義者となるユーザとは、必ずしも同じではありません。特定のコマンドを実行するユーザは、以下のように決定されます。
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コマンドを実行するユーザがPerforceスーパーユーザであり、かつ構文p4 user -f
usernameを使用する場合は、ユーザusernameが編集されます。 -
コマンドラインで
-uオプションが使用される場合(例えば、p4 -u joe submit)、コマンドは該当ユーザ名で実行されます(パスワードが必要になる場合もあります)。username -
コマンドラインで-u usernameオプションが使用されない場合でも、環境変数
P4CONFIGによって指定されるファイル中にP4USERの設定があれば、コマンドは該当ユーザ名で実行されます。 -
-u usernameオプションも使用されず、ファイルも指定されていない場合でも、環境変数
P4USERが設定されていれば、コマンドは該当ユーザ名で実行します。 -
上記のどれも当てはまらない場合、ユーザ名はOSレベルの環境変数
USERまたはUSERNAMEから取り込まれます。
フォームフィールド
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フィールド名 |
タイプ |
解説 |
|---|---|---|
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読み取り専用 |
p4 userを起動したPerforceユーザ名。デフォルトは、システムで使用されているユーザ名です。 |
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書き込み可能 |
ユーザのタイプ: |
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書き込み可能 |
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書き込み可能 |
ユーザの電子メールアドレス。デフォルトは |
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読み取り専用 |
この仕様が最後に更新された日時。 |
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読み取り専用 |
このユーザが最後にPerforceコマンドを実行した日時。 |
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書き込み可能 |
ユーザのフルネーム。 |
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書き込み可能 |
すべての新しいチェンジリストに自動的に表示されるジョブの説明。(「使用上の留意点」を参照)。 |
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書き込み可能 |
ユーザのパスワード(「使用上の留意点」を参照)。 |
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読み取り専用 |
ユーザが最後にパスワードを変更した日時。ユーザにパスワードがない場合、このフィールドは空白です。 |
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書き込み可能リスト |
ユーザが参照したいファイルのリスト(「使用上の留意点」を参照)。 |
オプション
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指定したユーザを削除します。ユーザ |
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スーパーユーザのみが使用できる強制オプションで、これによりスーパーユーザは指定したユーザの修正や削除、または最終更新日の変更が行えます。 |
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標準入力からユーザ仕様を読み取ります。入力はp4 userフォームの形式に従っている必要があります。 |
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ユーザ仕様を標準出力に記述します。 |
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「“グローバルオプション”」を参照してください。 |
使用上の留意点
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ファイル引数にリビジョン指定子を使えるか？ |
ファイル引数にリビジョン範囲を使えるか？ |
最低限必要なアクセスレベル |
|---|---|---|
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適用外 |
適用外 |
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スーパーユーザ以外のユーザは、
-dオプションを使用して、p4 userコマンドを起動したユーザの仕様のみを削除することができます。Perforceスーパーユーザは、あらゆるPerforceユーザを削除できます。 -
指定したユーザがファイルを作業状態にしている場合、そのユーザの削除は失敗します。作業状態にあるファイルをサブミットしてから、または元に戻してから、ユーザを削除してください。
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デフォルトでは、ユーザ記録はパスワードなしで作成されるので、どのPerforceユーザも
P4USERを設定するか、グローバルオプション-uを使用することにより、他のユーザとして操作を行うことができます。自分の名前を他のユーザが使用するのを防ぐために、p4 passwdコマンドを使用してパスワードを設定します。パスワードの作成、編集、および変更は、p4 userフォームで行うことも、p4 passwdコマンドを使用して行うこともできます。p4 userフォームでのパスワードの設定は、セキュリティレベル0または1のみでサポートされます。p4 passwdでは任意のサーバセキュリティレベルでパスワードを設定することができます。より高いセキュリティレベルでパスワードを設定するには、p4 passwdを使用する必要があります。各種のセキュリティレベルの詳細については、『Perforceサーバ管理者ガイド: 基本』を参照してください。
p4 userのフォームでパスワードを編集する場合、パスワード内にコメント文字
#を使用しないでください。Perforceは、同じ行にある、この文字に続くすべてをコメントとみなし、パスワードの一部としては保存しません。構成可能変数
dm.user.resetpasswordが設定されている場合、パスワードを作成しているすべてのユーザは、パスワードをリセットしてからコマンドを実行する必要があります。 -
パスワードは、その長さに関係なく、p4 userフォームに6つのアスタリスクとして表示されます。
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チケットベースの認証(詳細については「p4 login」を参照)を使用している場合は、ユーザがパスワードを変更すると、そのユーザに対して発行されているすべての未処理のチケットが自動的に無効になります。
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各ユーザの[
Email:] (電子メール:)フィールドの値はp4 usersコマンドで一覧表示でき、あらゆる目的に使用できます。 -
Perforceチェンジレビューデーモンで使用されるp4 reviewsコマンドは、[
Reviews:] (レビュー:)フィールドの値を使用します。このデーモンは、ユーザが[Reviews:]フィールドで指定したファイルが変更されるたびに、該当ユーザに電子メールを送ります。このフィールドにリストするファイルは、ディポシンタックスで指定される必要があります。例えば、ユーザであるjoeの[Reviews:]フィールドの値が次のようになっているとします。//depot/main/... //depot/.../README
この場合、チェンジレビューデーモンは、
READMEファイルがサブミットされるたびに、また、//depot/main配下のファイルがサブミットされるたびに、joeに電子メールを送ります。 -
Perforceチェンジレビューデーモンで使用される、ジョブレビューの特別な設定があります。
//depot/jobs
[
Reviews:]フィールドの値が次のようになっている場合、ジョブが変更されるたびに、該当ユーザに電子メールを送ります。 -
[
Jobview:]フィールドに有効なジョブビューを設定すると、該当ユーザが作成するどのチェンジリストにも、そのジョブビューに適合するジョブが表示されます。そのチェンジリストで修正されるジョブは、p4 submitでチェンジリストがサブミットされるときにチェンジリストに残っていなければならず、他のジョブはサブミットの前にフォームから削除されなければなりません。例えば、サイトのジョブに[
Owned-By:] (所有者:)というフィールドがあるとします。この場合、ユーザはp4 userフォームの[Jobview:]フィールドをOwned-By=と設定します。これで、該当ユーザが所有しているすべての作業中ジョブが、ユーザが作成するすべてのチェンジリストに表示されるようになりますジョブビューの使用方法や構文の詳細については、p4 jobsを参照してください。yourname&status=open -
オペレータは(super権限またはadmin権限を持っている場合でも)、ソフトウェア開発やバージョン化されたサービス上のその他の資産ではなく、Perforceサービスの保守に関して責任があるシステム管理者に設定されるユーザです。オペレータは以下のコマンドしか実行することができません。
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サービスユーザは複製環境で使用され、以下のコマンドしか実行することができません。
例
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p4 user joe |
Perforceユーザ |
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p4 user |
現在のPerforceユーザのユーザ仕様を編集します。 |
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p4 user -d sammy |
Perforceユーザ |
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p4 -u joe -P hey submit |
このコマンドは、高いセキュリティレベルでは機能しません。 |
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p4 user -f joe2 |
もし、これがPerforceスーパーユーザによる実行で、かつ |