P4CONFIG

解説

パスなしのファイル名です。この変数が示すファイルは、その他のPerforce環境変数の保存に使用されます。現在の作業ディレクトリ(PWDで返される)およびその親をファイル検索します。ファイルが存在していれば、ファイル内の変数設定が使用されます。

使用上の留意点

クライアントが使用するか?

サーバが使用するか?

同様に機能するコマンドライン

P4CONFIGファイルで設定できるか?

使用可

使用不可

なし

適用外

明示的に設定されない場合の値

OS

All

設定されない場合は使用されません。

サンプルのP4CONFIGファイルには次のような行が含まれます。

P4CLIENT=joes_client
P4USER=joe
P4PORT=ssl:ida:3548

P4CONFIGの設定により、プロジェクトを切り換えるときのPerforce環境の切り換えがほとんど問題になりません。各クライアントワークスペース内に構成ファイルを配置し、そのファイルを指示するようにP4CONFIGを設定しておけば、あるワークスペースから別のワークスペースのディレクトリに移動したとき、Perforceの設定は自動的に構成ファイル内の設定に変わります。

P4ENVIROで指定されるファイルには、P4CONFIGファイルと同じ種類の情報が含まれます。違いは、P4CONFIG変数が構成ファイルのファイル名のみ含み、システムはそのファイルを一連の親ディレクトリで検索するのに対し、P4ENVIRO変数は、構成ファイルがデフォルトの位置にない場合に、構成ファイルの正確な位置と名前を含むことです。

構成ファイルでは1行につき1つの変数が定義され、その定義はvariable=valueの形式になります。

環境変数の定義には、P4CONFIGおよびP4ENVIROファイルの両方を使用できます。ワークスペースごとに異なる値を持つ変数にはP4CONFIGファイルを使用し、すべてのプロジェクトで一定の変数にはP4ENVIROファイルを使用します。P4CONFIGファイルに設定される値は、P4ENVIROファイルに設定された値をオーバーライドします。

P4CONFIGファイルで設定する主な変数を以下に示します。