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コラム早稲田大学 逢坂 哲彌氏
蓄電デバイスとしてのLIB(Lithium Ion Battery)と日本の現状
日本で販売・実用化されたリチウムイオン電池(LIB)ですが、小型携帯用電池におけるシェアは韓国・中国製が増え、逆に日本は減少しています。自動車用の大型電池については高いシェアを誇っていますが、こちらも低下が懸念されています。LIBは、エネルギー密度が高い蓄電池として注目され、各分野への応用がなされていますが、今後、エネルギー密度の高さと安全性の確保の両立が重要となります。
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インタビュー関西大学 石川正司氏
リチウム硫黄電池が切り拓く未来
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技術資料
リチウムイオン電池のインピーダンス測定 EC-Lab®ソフトウェアの測定条件最適化
ユーザがEC-Lab®ソフトウェアで良好な測定結果を得ることをサポートすることです。そのために、いくつかの重要なポイント(接続方法、ケーブル長、実験条件など)の詳細を以下に記載します。
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技術資料
疑似容量(CPE)の計算
ある電気化学系においてナイキスト線図のプロットは、半円の中心が実数軸の下に位置し、つぶれた半円を描くことがあります。この特性は、電極の表面が荒い場合に起こります。 このつぶれた半円は、通常シミュレーションやフィッティングをする場合、R(Resistance)とC(Capacitance)の並列回路(R/C回路)の代わりにRとQ(constant-phase element, CPE)の並列回路(R/Q回路)を使用します。Cの代わりにQを使用する場合、疑似容量(Pseudo Capacitance)と呼ばれる等価容量を計算すると便利です。
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技術資料
電気化学インピーダンス測定におけるドリフト補正
電気化学分野でインピーダンス測定を行う場合にはいくつかの適用条件があり、線形性・不変性・因果性の3点になります。実際、サンプルが定常状態に達していない場合、インピーダンス測定の適用条件を満たすことができず、測定結果に影響を及ぼします。
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技術資料
電気化学インピーダンス測定:電圧モード(PEIS)と電流モード(GEIS)のどちらを選択すべきか
電気化学インピーダンス分光法(EIS)の測定は、電流制御より電圧制御によって実施することが一般的です。ほとんどの場合電流制御と電圧制御は等価であり、特に電流振幅と電圧振幅が等しい場合、測定結果は一致します。ただし、特定の条件においてこれら2つの手法で異なる結果が得られることがあります。本章ではそのような条件について説明します。
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技術資料
等価回路における改良型インダクタンス素子(La)
インピーダンスのナイキスト線図に半円が示されていて、その中心がX軸上ではなく実軸より下にある場合などは、コンデンサの代わりにコンスタント・フェーズ・エレメント(CPE)を使用する方が便利です。同様に、改良型インダクタンスLaを使用すると、インピーダンスデータをはるかにうまく近似できる実際的事例をいくつか紹介します。