今日も社会のどこかで東陽テクニカ TOYO in SOCIETY

(2022年2月21日)

大阪市消防局の道頓堀川における
水中捜索デモンストレーションに協力しました。

東陽テクニカ海洋計測部は、2021年10月、大阪市消防局が実施した道頓堀川での水中捜索デモンストレーションに協力いたしました。
今回のデモンストレーションは、川底に沈んでいる物体の捜索が目的でした。濁度の高い水中環境で、英国Blueprint Subsea社製の水中イメージングソナー「Oculus3000M」を使って対象を発見、米国RJE Oceanbotics社製の水中ロボット(ROV)「SRV-8」で接近し、メインカメラで映像を取得しました。さらにAI 技術で水中動画補正を行うソフトウェア「SeaErra」を使用し、対象物をより明瞭に識別できるかどうかを試験しました。

道頓堀川 戎橋付近で水中ロボットを操作している様子(図左)と川へ潜る水中ロボット(図右)

水中ロボットのビデオカメラだけでは、川の濁りの影響を受け1m先の映像を取得することすら困難な状況でした。そこで、音波を使い目視よりはるか先まで可視化できる水中イメージングソナーを水中ロボットに搭載することで、1mより先の映像まで取得することに成功しました。

同じ地点(正面に岸壁)から撮影した、水中イメージングソナー映像(図中左)と水中ロボットのビデオカメラ映像(図中右)

今回のデモンストレーションではおよそ3~4m先の対象物(約180㎝のマネキン)を識別することができました。

今回使用した対象物となるマネキン(図左)と水中イメージングソナーでマネキンの形状を捉えた映像(図右)

マネキンの顔を撮影した水中ロボットのビデオ映像(図左)と水中動画補正で鮮明化させた映像(図右)

東陽テクニカは、今後も水中ロボットやソナーなどの海洋調査機器の提供だけでなく、エンジニアの知見や経験も活かし、さまざまな環境下での水中捜索を支援いたします。

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