小惑星探査機「はやぶさ2」が持ち帰った小惑星「リュウグウ」の試料初期分析プロジェクトに協力
2021年5月28日
株式会社東陽テクニカ
東陽テクニカ、小惑星探査機「はやぶさ2」が持ち帰った
小惑星「リュウグウ」の試料初期分析プロジェクトに協力
株式会社東陽テクニカ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:高野 俊也(こうの としや)、以下 東陽テクニカ)は、国⽴研究開発法⼈宇宙航空研究開発機構(以下 JAXA)の⼩惑星探査機『はやぶさ2』が⼩惑星『リュウグウ』から採取したサンプルの初期分析プロジェクトに協力いたします。『はやぶさ2』の初期分析チームが2021年6月より開始予定の地球帰還カプセル内部の粒子分析において、粗粒な粒子(およそ1㎜下上)の物質分析をする『石の物質分析チーム』(チームリーダー、国⽴大学法⼈東北大学大学院理学研究科教授・中村 智樹氏)と連携し、東陽テクニカ取り扱いの「XeプラズマFIB-SEM」を用いた断面の作製・観察・分析をサポートいたします。 東陽テクニカは、本プロジェクトへの参画を通して、今後も日本の宇宙探査や分析技術の発展・普及に貢献してまいります。

イラスト:木下 真一郎
『はやぶさ2』が持ち帰ったサンプル分析の意義
『はやぶさ2』がサンプル採取に成功した⼩惑星『リュウグウ』はC型⼩惑星(Cは炭素質を意味するCarbonaceousに由来)で、約46億年前の太陽系形成初期の情報を多く保持しているとされています。また、水や有機物を多く含む天体と考えられており、『はやぶさ2』の持ち帰ったサンプルの分析により、太陽系の起源と進化だけでなく、地球の水の起源や⽣命誕⽣の謎に迫ることが期待されています。

中村 智樹氏
<国立大学法人東北大学大学院理学研究科教授 中村 智樹氏より>
約46億年前の太陽系は原始太陽系星雲に微⼩な固体粒子(0.01~1mm程度)が浮遊していたと考えられています。その微粒子は様々な種類があり、それらが集まって太陽系の最初の天体を形成しました。⼩惑星『リュウグウ』は、そのような天体の⽣き残りです。『リュウグウ』のサンプルには、多様な固体粒子が含まれており、それぞれの粒子には太陽系の起源や微⼩天体の進化に関する情報が残されています。星雲の高温過程の温度圧力の情報を残す粒子や、⼩天体の衝突の記録を残す粒子、⼩天体内部での水と岩石の化学反応を残す粒子などです。それらの微粒子を分析するには、粗粒なリュウグウサンプルを加工して、それらの粒子を表面に出す必要があります。
石の物質分析チームでは放射光CT分析により、重要な科学情報を秘める微粒子がサンプル内部のどこにあるかを突き止めます。その微粒子を通る断面を切るのが「XeプラズマFIB-SEM」です。ナノスケールで狙った場所を、最⼩の切りしろで切断することができます。リュウグウサンプルのような貴重なサンプルの精密切断を可能にするシステムは他にありません。

「XeプラズマFIB-SEM」について
TESCAN ORSAY HOLDING, a.s.(本社:チェコ共和国・ブルノ)製。Xe(キセノン)プラズマをイオン源としたFIB(集束イオンビーム)とSEM(電子顕微鏡)が一体となった複合システムです。最大3μAの高いイオンビーム電流を使用できることが特長で、切削範囲最大1mmまでの高速加工が可能です。さらにビームを細く絞る能力も有しているため、数10nmレベルの位置精度で狙った箇所の微細加工が容易で、他の顕微分析や物性測定用の試料作製ツールとしても用いることが可能です。
製品ページURL:https://www.toyo.co.jp/material/products/detail/amber_x
日本地球惑星科学連合2021年大会(オンライン)に展示
公益社団法⼈日本地球惑星科学連合主催で5月30日から6月6日まで開催予定の日本地球惑星科学連合2021年大会(オンライン)に東陽テクニカが参加、このたびの「XeプラズマFIB-SEM」についても展示をする予定です。
日本地球惑星科学連合2021年大会:http://www.jpgu.org/meeting_j2021/index.php
★ 本件に関するお問い合わせ先 ★
株式会社東陽テクニカ 経営企画部マーケティング課
TEL:03-3279-0771(代表)
E-mail:marketing_pr@toyo.co.jp
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