トルクの検出原理
トルク計の断面図
窓が開いた2 つのシリンダーが同心円状に配置されており、内部シリンダーと外部シリンダーはそれぞれ変形領域の端に固定されています。これらのシリンダーは軸と一緒に回転します。ねじれが生じていないときはそれぞれの窓が重なる部分はありません。変形領域がねじれることで窓の重なりが大きくなり、それに比例した大きさのトルクとして検出されます。
トルクトランスデューサの等価回路
1次側のコイルに20 kHz の交流信号をかけて磁束を発生させます。その磁束はシリンダーの窓が重なっている部分(青色の点線部分)だけを通って、2次側のコイルで起電力として検出されます。これによりトルクに比例した信号(起電力)を得ることが出来ます。またねじれる方向によってE’やE’’のように逆向きの起電力が生じるように窓が配置されています。これにより回転方向の切り替えが不要です。