双方向電源
~プログラマブル電源も双方向の時代へ ~
昨今、製品を開発する上で欠かせないのが省エネです。その1つの手段が、電力の回生です。モーターの減速時に発電される電力をバッテリーに蓄電し再利用する事で、省エネを図ります。 ここで使用されるモーターやインバーター、バッテリーを試験する電源には、双方向電源である事が求められます。東陽テクニカでは、従来の双方向交流電源 MX シリーズ、RSシリーズに加え新たに回生式双方向直流電源PSBシリーズをリリースしました。
大容量 電力回生式・双方向直流電源装置 PSB10000/PSB10000JPシリーズ
わずか4U(178mm)・44kgの筐体で±30kWの双方向動作!
PSB10000シリーズは1台あたり30kWの双方向出力が可能なプログラマブル直流電源です。わずか4Uという圧倒的なコンパクトさを実現し、44kgと軽量なので可搬性も申し分ありません。並列接続による容量拡張も可能で、最大36台・1080kWの大電力システムの構築が可能です。
PSB10000/PSB10000JPシリーズは先行のPSB9000シリーズと比べて、容量あたりの大幅な低コスト化も実現しております。さらに業界最高レベル95%の電力回生効率とほとんどの負荷電力の再利用が可能で、試験のランニングコストの面でも大きなメリットがございます。
任意波形やシーケンス出力による複雑な波形出力だけではなく、新しくリアルバッテリーシミュレーションソフトウェアによる実バッテリーの動的出力模擬についても可能となります。
回生式双方向直流電源装置 PSB9000/PSB9000JPシリーズ
3U(133mm)のサイズで±2.5kW~±15kW出力!ラインナップ全40種類以上!
PSB9000/PSB9000JPシリーズは1台あたり3Uの小型筐体で2.5~15kWの双方向出力が可能なプログラマブル直流電源です。定格電圧は60Vから最大1500Vまでの全8種類と細かく分けられており、定格容量も2.5kWから並列運転で300kW以上への拡張も可能で、試験条件にピッタリなモデルを選択頂けます。 また、任意波形やシーケンス出力など複雑なプログラミング機能も充実しており、外部制御インターフェースを使用し制御系と連系したモータベンチやバッテリー試験ベンチなどのシステム構築用電源としても最適です。
高速応答 双方向DCエミュレータ
モーターエミュレータ
シミュレーション電源 - 回生型・系統模擬電源装置 MX-SNK/RS-SNKシリーズ
EAバッテリーシミュレータ オプション(EABS)
より実バッテリーに近い出力模擬をお手軽に!
実バッテリーを用いた電装品試験では、SoC(State of Charge)や温度および個体差によりバッテリーの特性が大きく変化するため、試験結果の再現性を担保することに大きな困難が伴います。さらに、実バッテリーの初期状態を試験毎に揃えるために莫大な時間と労力がかかります。 EAバッテリーシミュレータオプションは、双方向電源PSBシリーズと組み合わせることでLiイオンバッテリーおよび鉛蓄電池の出力模擬を行います。GUI上の設定条件を揃えるだけで試験の再現性を担保でき、試験の効率化にも大きく貢献します。出力電力はバッテリー特性のSoCや温度依存性さらに内部抵抗なども反映しており、より実バッテリーに近い出力を模擬することが可能となります