技術資料

次世代 MLCC に使用される誘電体の電圧、誘電率特性及び温度、誘電率特性評価

はじめに

MLCC(Multi-Layer Ceramic Capacitor:積層セラミックコンデンサ)はスマートフォンやPC、車載用など広く使用され、需要が拡大しています。小型化・高性能化を目指す次世代MLCCの電圧、誘電率特性及び温度、誘電率特性の評価が求められています。

背景

MLCC(積層セラミックコンデンサ)の材料には、極めて高い比誘電率を持つことから、長年チタン酸バリウム(BaTiO3)が使われてきました。しかしチタン酸バリウム(BaTiO3)はキュリー点(キュリー温度とも呼ばれ、物質が磁気的性質を失う温度)が120~130℃と低く、また、電圧が高くなると誘電率が小さくなるという弱点があり、高温・高電圧下では使用できないという課題があります。近年省エネルギー化が求められ、パワーデバイスの開発が進められる中、MLCC(積層セラミックコンデンサ)に使用される誘電体にも、高温・高電圧下で使用可能な材料が求められるようになりました。

東陽テクニカのご提案

パワーデバイスに使用される MLCC(積層セラミックコンデンサ) は低周波で使用されることが多く、低周波での誘電率測定が必須です。また、誘電体は低周波では非常にインピーダンスが高く、通常のインピーダンスアナライザでは測定することができないため、計測範囲の広いインピーダンスアナライザが必要とされます。 東陽テクニカのMIA-5Mは1mHzから最大 1TΩのインピーダンス測定が可能なため、誘電体の低周波による誘電率測定に最適です。また、DCバイアス印加オプションや加熱炉サンプルホルダーを使用することで、電圧-誘電率特性や、温度-誘電率特性評価が可能です。

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