マルチビーム測深機
マルチビーム測深機は、「ミルズクロス法」と呼ばれる音波の送受波方式を用いて、1回の音波送信に対して多数の海底後方散乱点(測深点)を計測するものです。
シングルビーム測深機に比べて、一度に256~1500点以上の測深点が得られることが最大の特徴で、また進行方向に対して計測したい深度方向を決めうちで計測することができるため、計測した測深点の精度を一定に保つことができるため、現在では高精度での深度計測を行うために最もよく使われています。
超小型マルチビーム測量無人ボート「PicoCAT-130」
Sonic2026 ワイドバンドマルチビーム測深機
SONIC2026はダイナミックビームフォーカシング技術を応用した、第5世代の高性能マルチビーム測深機です。送波器を大型化したことで従来にはない0.45°×0.45°の最高フットプリント分解能(450kHz時)を有します。
SONIC2024より新しい制御回路を搭載することにより、測深中のリアルタイムピッチ安定化(Stabilize)機能が搭載されているため、測線方向に安定したデータ収録が可能です。
船と直行方向に最大160°スワス幅に対し、最大1024本の音響ビームで一度に測深します。170kHzから450kHz(オプションで700kHz)の周波数を1Hz単位で選択でき、他のシステムとの干渉を避けつつフィールドに応じて最適な周波数を選択可能です。
更に、オプションとして90kHz/100kHzの周波数を使用することで、舷側艤装のできるシステムでありながら1000mクラスの中深海での調査が可能な能力を持たせることができます。
Sonic2024 ワイドバンドマルチビーム測深機
Sonic2020 キュービックマルチビーム測深機
Sonic2020は小型・軽量に特化したワイドバンドマルチビーム測深機です。Sonic20xxシリーズの小型版としてリリースされておりますが、内部の処理システムは他タイプと同様で、200kHz~450kHz(オプション700kHz)の周波数をリアルタイムで任意に選択することが可能であり、また3つの周波数を順番に発振するマルチスペクトラムモードも標準で装備しています。 測深データと共に出力される反射強度データオプションは従来のマルチビーム測深機のサイドスキャンイメージの解像度を超える”TruePix™”技術を採用しています。 プロジェクタモジュール及びレシーバモジュールが一体となっており、さらに約16cm角で4kgと小型・軽量であることから、従来では艤装が困難であったゴムボートや小型ボート、AUVやROVへ搭載も可能になっております。
Sonic2022 ワイドバンドマルチビーム測深機
SONIC2022はダイナミックビームフォーカシング技術を応用した、第5世代の高性能マルチビーム測深機です。
SONIC2024の基本性能を受け継ぎ、2024よりも取り回しを重視して小型船の船底への取付ができるよう、受波器の幅を480mmから260mmへ小型化しています。
これによりSonic2024以上の取り回しや持ち運びの容易さを実現しました。
船と直行方向に最大160°スワス幅に対し、最大1024本の音響ビームで一度に測深します。170kHzから450kHz(オプションで700kHz)の周波数を1Hz単位で選択でき、他のシステムとの干渉を避けつつフィールドに応じて最適な周波数を選択可能です。
ワイドバンドマルチビーム測深機「Sonic」シリーズ
マルチアスペクト ソナーシステム「VOXOMETER」
日本国内でも数多くの販売実績があるマルチビーム測深機R2Sonic社製「Sonic」シリーズの最新モデルがリリースされます。新型マルチビームソナー「Voxometer」は、新たにR3Voxというブランドにて製造・販売されます。各ボクセルに対して複数のアスペクト角から観測を行うことが出来る特許取得済みMA3™マルチアスペクト技術等、これまでのマルチビームソナーの概念を覆す新技術を数多く搭載しており、マルチビームソナー市場に新たなジャンルを加える様な革新的なシステムとなっています。また、水路測量に必要なすべてのセンサーとソフトウェアが含まれているオールインワン システムとなっており、測量の効率化、簡略化が可能となります。
SeaBeam3030/3050型 深海用マルチビーム測深機
SEABEAM3030/3050 型はELAC SONAR社が提供する最新の中深海用マルチビーム測深・ソーナーシステムです。この最新のシステムではセクタースキャンとマルチピング調査船のピッチ、ロール、ヨーモーションの補正と高速測深を可能にします。
システムは周波数30/50KHz で動作し、最大船速12Kt で、水深50m ~ 7,000mの海底地形の精密測深を実施するとともに、海底のサイドスキャンイメージを出力します。
測深データとサイドスキャン画像データは、システムによりリアルタイムに収録され、これらのデータ全ては、地理座標データとの連接を維持しかつ、汎用の画像処理ソフトウェアでの処理を容易にするデータフォーマットで最新の大容量データ記録デバイスに収録されています。
SeaBeam3012/3020型深海用マルチビーム測深機
SEABEAM3012/3020 型はELAC SONAR社が提供する最新の深海用マルチビーム測深・ソーナーシステムで、全測深レンジにおいて全ての船舶の動揺軸を完全に補正している唯一の深海用マルチビーム測深・ソーナーシステムです。深海向けの最新システムであるSEABEAM3012/3020には、同社が特許を保有する「スウェプトビーム(Swept Beam)方式」と呼ばれる革新的なビーム単位の送波技術が適用されており、送波ビームごとに調査船のピッチ、ロール、ヨーモーションを理想的に補正します。このスウェプトビーム送受波方式により広いスワス幅を実現し、浅海域においてはニアフィールドフォーカシング(Near Field Focusing)技術により、既存のセクタースキャン送受波技術とは全く異なる、遥かに高性能の測深・サイドスキャンデータ取得能力が実現されています。