SeaBeam3012/3020型深海用マルチビーム測深機
SEABEAM3012/3020 型はWärtsilä ELAC Nautik社が提供する最新の深海用マルチビーム測深・ソーナーシステムで、全測深レンジにおいて全ての船舶の動揺軸を完全に補正している唯一の深海用マルチビーム測深・ソーナーシステムです。
深海向けの最新システムであるSEABEAM3012/3020には、Wärtsilä ELAC Nautik社が特許を保有する「スウェプトビーム(Swept Beam)方式」と呼ばれる革新的なビーム単位の送波技術が適用されており、送波ビームごとに調査船のピッチ、ロール、ヨーモーションを理想的に補正します。このスウェプトビーム送受波方式により広いスワス幅を実現し、浅海域においてはニアフィールドフォーカシング(Near Field Focusing)技術により、既存のセクタースキャン送受波技術とは全く異なる、遥かに高性能の測深・サイドスキャンデータ取得能力が実現されています。
システムは周波数12/20KHz で動作し、最大船速12Kt において水深50m~11,000 mの海底地形の精密測深を実施するとともに海底のサイドスキャンイメージを出力します。
特長
- 12/20kHzの超音波により、水深11,000mまでのナローマルチビーム測深が可能
- スウェプトビームによる理想的なビームステアリングを実現
- ビーム本数205本、最大140°
- リアルタイムにデジタル化された海底地形とソナー画像を表示出力
現場で即座にオペレーションの成果確認が可能 - 最大船速12ktで調査ができ、複雑な地形や構造物のある海底でも高速な調査が可能
- 機械的可動部品を使用しないため、過酷な動作環境でも高度な信頼性を発揮
比較表
測深レンジ | 品名 | 方式 | 周波数 | ビーム幅 |
---|---|---|---|---|
~50m | GeoSwath Plus 500kHz | インターフェロメトリ方式 | 500kHz | |
~100m | GeoSwath Plus 250kHz | インターフェロメトリ方式 | 250kHz | |
~200m | GeoSwath Plus 125kHz | インターフェロメトリ方式 | 125kHz | |
75m以上 | Sonic2020 | クロスファンビーム方式 | 200~400kHz | 400kHz : 2°× 2° 200kHz : 4°× 4° |
400m以上 | Sonic2022 | クロスファンビーム方式 | 200~400kHz, 700kHz | 700kHz : 0.6× 0.6° 400kHz : 1°× 1° 200kHz : 2°× 2° |
400m以上 | Sonic2024 | クロスファンビーム方式 | 200~400kHz, 700kHz | 700kHz : 0.3°× 0.6° 400kHz : 0.5°× 1° 200kHz : 1°× 2° |
600m以上 | Sonic2026 | クロスファンビーム方式 | 100kHz, 200~400kHz, |
400kHz : 0.5°× 0.5° 200kHz : 1°× 1° 100kHz: 2°×2° |
~450m | SeaBat7125 | クロスファンビーム方式 | 200, 400kHz | 400kHz : 0.5°× 1° 200kHz : 1°× 2° |
~500m |
SeaBat7101 | クロスファンビーム方式 | 240kHz | 1.5°× 1.8° |
~1000m |
SeaBat7111 | クロスファンビーム方式 | 100kHz | 1.5°× 1.9° |
~3000m |
SeaBat7160 | クロスファンビーム方式 | 50kHz | 2°× 1.5° |
~3000m |
SeaBeam3050 | クロスファンビーム方式 | 50kHz | 1°,1.5°, 3°×1°もしくは2° |
~7000m |
SeaBeam3030 | クロスファンビーム方式 | 30kHz | 1°,1.5°, 3°×1°もしくは2° |
~7000m |
SeaBeam3020 | クロスファンビーム方式 | 20kHz | 1°もしくは2° |
~11000m |
SeaBeam3012 | クロスファンビーム方式 | 12kHz | 2°× 2° |