ロードセル
PCB 社の圧電型ロードセルは、圧縮、引張や衝撃力などの動的な力を検出できます。ロードセルに内蔵された水晶の圧電素子が、作用する力に比例した電気信号を出力します。圧電型ロードセルには内部にシグナルコンディショニング用マイクロ電子回路を内蔵し、各種信号モニタ装置やデータ収録装置に直接信号出力できるタイプもあります。このようなタイプはICP®センサと呼ばれます。これ以外に、水晶圧電素子で発生した信号を直接出力するものがありますが、このタイプでは発生信号を外部のチャージコンバータ又はチャージアンプでシグナルコンディショニングする必要があります。このようなタイプを電荷出力型センサと呼びます。通常の力計測に関しては、低コストおよび操作の簡便性などの理由から、ICP® センサが好まれます。温度環境がICP® センサの高温限界( 一般に121℃)を超える場合や、擬似静的力の計測を行うアプリケーションでは電荷出力型センサが用いられます。
汎用圧電型ロードセル
汎用ロードセルにはスタッドネジ取付 け型及びコネクタ一体同軸ネジ取付け 型があります。これらはセンサ内部で プリロードがかけられており、動的な 圧縮力、引張力、衝撃力の検出が可能 です。サイドコネクタタイプの場合、 センサの上下端にあるネジ穴により、リンク、プラットフォー ムへの取り付け、一体型リンク、フリースタンディング取り付 けなどが可能です。軸方向マウントネジ型の場合、落下試験や フリースタンディング取り付けにおいて信号コネクタとケーブ ルがダメージから保護されます。標準付属のインパクトキャッ プは、衝撃および落下試験を容易にします。 汎用型は、タイプにより圧縮力として45 ~ 22 kN、引張力と して2200 N の範囲の測定が可能です。さらに高いレンジの計 測には、より専用に作られたリング型、リンク型もしくはイン パクト型が用意されています。用途としては、マトリックスプ リンタヘッド測定、落下試験、機械研究、パンチおよび成形過 程計測、引張試験、疲労試験、破断試験、材料試験などが挙げ られます。
リンク型ロードセル
リンク型ロードセルにより、動的圧縮 力及び引張力の測定が可能です。これ らはリング型ロードセルを使って組み 上げられており、リング型ロードセル には上下のマウントパーツで予めプリ ロードがかけられています。ロードセ ルの上下についたネジ部により、一体 型リンクの取り付けができます。圧縮 力は45 ~ 220 kN、引張力は130 kN の範囲で各種取り揃えております。主なアプリケーション としてタブレットプレス、引張試験、スタンプ、穴あけ、成形、 バランシング、機械研究、力制御振動試験などの用途が挙げら れます。
リング型ロードセル
リング型ロードセルは、動的圧縮力測定用に設計されています。 また、適切なプリロードがかかっていれば、引張力の測定も可 能です。リング型形状のため、ボルト又は付属のスタッドを使 用し、サンドイッチ式、プラットフォーム式、一体リンク式、 サポート式取り付けが可能です。 圧縮力の計測範囲は、45 ~ 350 kN で各種類を取り揃えてお ります。引張力の計測範囲は、プリロードの値と、使用するマ ウント用スタッドの剛性に依存します。主なアプリケーション としてタブレットプレス、スタンプ、穴あけ、成形、バランシ ング、機械研究、力制御振動試験などの用途が挙げられます。
三分力圧電型ロードセル
三分力圧電型ロードセルは、三軸直行座標系の各軸方向の力を 同時に検出します。貫通型の形状で、ボルトや付属するスタッ ドにより、プラットフォーム、一体リンク、サポート式の取り 付けが可能です。 測定範囲は、圧縮力で4500 N から45 kN まで各種取り揃え ております。工作機械の切削力、スタンプ、穴あけ、成形、機 械研究、力制御振動試験などの各種測定に用いられています。 三分力圧電型ロードセル 三分力圧電型ロードセルは、三軸直行座標系の各軸方向の力を 同時に検出します。貫通型の形状で、ボルトや付属するスタッ ドにより、プラットフォーム、一体リンク、サポート式の取り 付けが可能です。 測定範囲は、圧縮力で4500 N から45 kN まで各種取り揃え ております。工作機械の切削力、スタンプ、穴あけ、成形、機 械研究、力制御振動試験などの各種測定に用いられています。