軸力計測

ボルト締結における計測の必要性

ボルト締結を高い精度で行い、またその品質を保つためには、使用する工具が正確に調整されている必要があり、組立ラインにおいて定期的に検査されていなければなりません。 ボルト締結について何らかの問題が発生した場合は、使用している締結部品のトルクや軸力を測定し分析することが求められます。締結部品の測定や分析のためには、個々の部品の 材料やメッキによる特性の違いを理解し、コーティングによる特性の変化などを調べることが重要となります。 ボルト締結における計測は、次の4つの段階で行われます。

1.動力工具の調整
ボルト締結には電動工具やエアツールがよく使用されています。動力工具は、目標とする締付け速度・トルク・角度が得られるように調整する必要があります。特にトルクセンサや角度エンコーダを内蔵しているタイプの工具では、この調整が重要となります。検定用としてトルクセンサやトルク角度センサを使用して工具の調整を行います。

2.性能検証
実際に工具が組立ラインで使用されはじめると、定期的な性 能検証が必要となります。一時間毎、シフト毎、一日毎、一週間毎など、現場によって性能検証の頻度は異なります。トルクセンサ、トルク角度センサ、ポータブルデータレコーダを用いて容易に性能検証を行うことができ、初期状態との比較も可能となります。この性能検証を定期的に行うことにより、ボルト締結の品質を保つことができます。

3.締結後検査
ボルトの締結作業が終了した後に、規定のトルクで締結されていることを確認するためにサンプル検査を行います。トルクレンチタイプのセンサとポータブルレコーダを用いて締結されたボルトにトルクを加えることにより、この検査を行うことが出来ます。出力されたピークトルクを目標としていたトルク値と比較することにより、適切にボルトが締結されているかを検査します。トルク角度レンチを用いて検査を行うこともあります。

4.トルクレンチの校正
多くの現場では、トルクレンチが使われています。トルクがあるレベルに達するとカチッと音がしてトルクがかからなくなります。このカチッと音がするトルクのレベルが適切であるかどうかについてトルクレンチ試験機を用いて調べることが出来 ます。トルクレンチ試験機とポータブルデータレコーダを用いてトルクレンチがカチッと音がするときのトルクを計測することが出来ます。