モータートルク測定装置Magtrol

トルク計 (TM / TF / TS シリーズ)に関するFAQ

Q出荷前の検査では、何をしていますか?

A

静的トルクと実回転の動作を検査しています。

1.静的トルク
トルク計の軸に校正バーと錘を取り付け、0 Nmから定格トルクまでのトルク信号±0.1%の範囲に入っていることを確認します。

2.実回転の動作
トルク計にスピンドルモータを取り付け、0rpmから最高回転数(例:TMHS306の場合50,000 rpm)まで段階的に回転数を上げていきます。例えば、5,000rpmで30分、10,000rpmで30分と回転させ、それぞれで無負荷時のオフセットトルクとベアリングの温度を測定します。

3.ゼロ点の温度影響
TMシリーズは全数を恒温槽に入れ、ゼロ点の温度影響が仕様の範囲内となるように確認・調整を行います。

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Q出荷時にどのような書類が添付されますか?

A

下記の書類が添付されます。

1.日本語マニュアル

2.AcceptanceTestReport : スイスMagtrol SA社で発行された出荷前校正の書類です。

トルク精度についての測定データと、校正に用いた機器について校正機関に紐付けされた番号が記載されています。

※ 日本国内で一般的な校正書類3点セット(証明書・成績書・トレーサビリティ)は添付されません。

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Q校正について

A

50Nm (TM310) までのモデルに対しては国内(東陽テクニカ)での校正が可能です。費用は¥80,000- (TM310のみ\120,000-)納期は約2週間です。日本国内で一般的な校正書類3点セットの内2つ(証明書・成績書)は校正完了品に添付します。トレーサビリティ体系図は、(https://www.toyo.co.jp/support/calibration/)よりダウンロードいただけます。
50Nmを超えるモデル(TM311以上)は、スイス Magtrol SA社への返送校正となります。この場合、校正書類3点セット(証明書・成績書・トレーサビリティ)は添付されず、「AcceptanceTestReport」(トルク精度についての測定データと、校正に用いた機器について校正機関に紐付けされた番号が記載された1枚の書類)が添付されます。

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QCAD図面はありますか?

A

TMシリーズ図面: https://www.magtrol.com/product/torque-transducers/
(specifications-and-drawingsのタブ内)

TFシリーズ図面: https://www.magtrol.com/product/tf-series-torque-flange-sensor/
( specifications-and-drawingsのタブ内)

TSシリーズ図面: https://www.magtrol.com/product/ts-torque-sensors/
( specifications-and-drawingsのタブ内)


掲載された図面以外のものが必要な場合は弊社へお問い合わせください。

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QTMを動作させるための電源電圧は?

A

トルク信号用として本体のA端子に20-32V/100mAのDC電源が必要です 。

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QTMのスピード出力はどのような信号ですか?

A

本体のF端子から1回転60パルスが出力されます。オープンコレクタのため、プルアップ抵抗が必要です。

(例:1KΩ @5VDC下図を参照ください)

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QTMシリーズ用ケーブルER107 の配線と色の対応は?

Q動作温度範囲はどのくらいですか?

A

TMシリーズは、-40℃から+85℃までの環境で動作できます。
TFシリーズは、標準で +10℃から+85℃、オプションで-30℃から+125℃となります。

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Qモータ拘束時(0rpm) でトルク測定は可能ですか?

Q回転方向(CW/CCW)を変えて測定はできますか?

A

可能です。自動で回転方向により±電圧で出力します。

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Q回転方向(CW/CCW)での電圧極性は?

A

トルク計の軸がCWに廻ったときは-電圧、CCWのときは+電圧出力です。
(モータ側がCWのとき+、CCWのときに-出力です。)

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QTMシリーズは縦置きで使用できますか?

A

使用できます。ただし、下記のように左の図が正しい方法、右の図が間違った方法です。

左の図が正しい方法、右の図が間違った方

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Qどのようなカップリングを使ったらよいですか?

A

トルク計をベースに固定したうえで、偏芯と偏角を許容できるダブルディスクタイプのカップリングを使用してください。

カップリング

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Qカップリング仕様の許容値内で調整すればよいですか?

A

一般的に、カップリングの仕様はカップリングが壊れない範囲の値のため、装置全体の試験仕様に応じて適切な値かどうかは考慮されていません。

弊社では、軸合わせ治具(http://www.toyo.co.jp/mecha/products/detail/tcpa.html)を用いて、偏芯を測定して調整することを推奨します。
調整の目安は、
・1,000rpm 以下 → 50μm以内
・10,000rpm 以下 → 20μm以内
・10,000rpm 以上 → 10μm以内
となります。

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Q高周波数の動トルクは測定できますか?

A

すべてのTMシリーズは最高応答周波数が5 kHzなので、5 kHz以内でしたら測定可能です。
このカットオフ周波数を調整するには、トルク計の上部のディップスイッチを調整してください。

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Q精度は?

A

TMB,TM,TMHSシリーズは フルスケールの±0.1%です。例えば 1 NmFS のTM304は±1 mNm となります。

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Q測定限界は?

A

フルスケールの200%で ±10V で出力できます。ただし精度保証はフルスケールの100%です。
(例:1NmフルスケールのTM304 は 2Nmまで計測可)

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Q破壊限界は?

A

フルスケールの400%です。
(例:1 NmフルスケールのTM304 は 4 Nm以下です)

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Qスラスト、アキシャルの限界荷重は?

A

各モデルにつきまして、製品に添付のマニュアルに記載されております。

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Q高速回転対応なので、高速応答が可能なのですか?

A

高速応答とはトルクの動的な変動を何処まで観測できるかを表しています。TMシリーズはすべてのモデルにおいて5kHzです。また、TFシリーズは1kHzです。

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