PCB社技術情報
音響技術に関するFAQ
Q75 ICPとは何ですか?
FAQ ID:セクション I:定義と専門用語
Q74 PCB社製マイクロホン「377B02」とプリアンプ「426E01」に使用できる最大ケーブル長を教えてください。
FAQ ID:セクション Ⅳ:仕様説明

Q73 距離は音圧レベルにどのように影響しますか?
FAQ ID:セクション Ⅳ:仕様説明

Q72 プリアンプによって、マイクロホンの感度は変化しますか。
FAQ ID:セクション Ⅳ:仕様説明

Q71 テスト用(計測用)マイクロホンに使われる、LEMO®型ケーブルと同軸ケーブルの違いは何ですか。
FAQ ID:セクション Ⅳ:仕様説明
LEMO®ケーブルは、外部分極型マイクロホン用に設計されています。同軸ケーブルは非常に費用対効果が良く(値段はLEMO®ケーブルの1/4から1/10であることが多く)、信号損失は最小のままで長い距離に使用できますが長距離でも最小の信号損失で使用できます。一方LEMO®ケーブルは複数の信号を伝える柔軟性を持ちます。これは、200V電源、mV出力信号、ヒーター向け電力等に必要となります。外部分極型アプリケーションで、もっともポピュラーなのは7ピンLEMO®コネクタとケーブルです。

Q70 マイクロホン/プリアンプシステムの耐熱温度を教えてください。また、熱はアプリケーションにどのように影響しますか。
FAQ ID:セクション Ⅳ:仕様説明
一般的なプリアンプの使用耐熱温度は60℃から80℃です。高温用に設計されたプリアンプは120℃です。プローブマイクロホン関しては、プローブのチップの先端で計測するので、800℃までの環境で計測できます(プローブは音信号を伝え、マイクロホンやプリアンプは熱源から離れた別のケースに入れるため熱の影響を受けません)。
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Q69 コンデンサ型マイクロホンと圧電型圧力センサとの違いは何ですか。
FAQ ID:セクション Ⅳ:仕様説明
圧電型圧力センサは、機械的ストレスに対して電荷を生じる(またその逆の現象も起こす)物質が使われています。この物質にはデバイスが圧力波を検知した時に生じる電流を流すために、電極が取り付けられています。圧電型圧力センサは、上記の規格には適合しません。コンデンサ型マイクロホンも圧電型圧力センサも、ともに音圧レベルを計測します。
圧電型圧力センサによく使われる圧力単位は、1平方インチ当たりポンド(psi)であり、コンデンサ型マイクロホンにはパスカル(Pa)またはデシベル(dB)が使われます。圧電型圧力センサや一部の圧力センサは、ICP®センサまたはそれに類似した2-20 mAの定電流源から電力を使用することができます。
アプリケーションの観点から言うと、コンデンサ型マイクロホンのノイズフロアは多くの場合10-15 dBAと非常に低く、無響室に最適です。ヒトの可聴域より高い音や低い音も計測できるよう設計されています。圧電型圧力センサのノイズフロア仕様は、多くの場合90-100 dBと高いですが、200 dBを超える非常に高い音圧レベルも計測できます。圧電型圧力センサは非常に堅牢で、爆破試験などのアプリケーションに最適です。
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Q68 マイクロホンの最大音圧レベル限界とは何ですか?それはどのように仕様に記されていますか。
FAQ ID:セクション Ⅳ:仕様説明
ダイナミックレンジの限界は、プリアンプ出力でTHD3%を生じるのに必要なピーク時音圧レベルになります。実際に計測できる最大音圧レベルは、マイクロホンの正確な感度レベルとプリアンプが供給するピーク電圧、プリアンプのDCバイアス電圧、そしてシグナルコンディショナの励起電圧に基づきます。
ダイナミックレンジの上限を上げるには、感度が低く、最大ピーク時電圧出力が高いマイクロホンを選択し、電圧振幅(DC バイアス + ピーク時出力電圧)にフルに対応できる十分な励起電圧を持ったシグナルコンディショナをお使いください。

Q67 PCB社製アレイマイクロホンとPCB社製マイクロホン「377B02」との違いは何ですか?「130F20」も「377B02」両方とも、BNCコネクタ付属の自由音場型ICP®マイクロホンのようですが。
FAQ ID:セクション Ⅳ:仕様説明
「377シリーズ」よりも安価な選択肢となります。 「377B02」は、クラス1音圧レベル測定システムに使用できます。IEC 61094-4規格は、試験測定システムに使われるマイクロホンの形、サイズ、品質に関する仕様についてユーザーが安心できるようにと制定されました。IEC 61072 (Class 1)は、音圧測定器に使われるシステム規格です。
「377B02」は、音圧レベルを非常に正確かつ安定的に出力するよう設計されています。環境条件が様々に変化しても非常に安定しており、広い周波数レンジにおいて非常に線形な特性を持ちます。

Q66 NAHとは何ですか?また、「アレイ」マイクロホンとの関係を教えてください。
FAQ ID:セクション Ⅳ:仕様説明
Q65 以前は低価格な声楽用マイクロホンを使っていましたが、試験測定用マイクロホンへのアップグレードを検討中です。基本的な違いは何でしょうか?また測定用マイクロホンの利点は何ですか。
FAQ ID:セクション Ⅳ:仕様説明
Q64 マイクロホンをパイプ内に埋め込んで使用したいと考えています。通気が悪いと問題が生じかねないことは理解しています。通気については、どのような事に注意すればよいでしょうか。通気を良くするにはどうすれば良いですか。
FAQ ID:セクション Ⅳ:仕様説明
それにパイプ内の気圧が外部と異なると、試験結果が不正確になることがあります。前部通気型マイクロホン、または後部通気型マイクロホンに毛細管を使うことで、(パイプ内の)マイクロホン側の気圧とバックプレーン後ろの気圧を、プリアンプのベントを通して同じにすることを推奨します。そうすれば、立ち上げ時間は短くなり、試験結果もより正確になります。

Q63 「A特性周波数重み付け」とは何ですか。また、「A特性周波数重み付け」をどのように実行すれば良いですか。
FAQ ID:セクション Ⅳ:仕様説明
50 Hzでは、100dBの信号は70dB程度にしか感じられません。このため、線形スケールでは同じデシベルレベルであっても、ギターの音はバスドラムよりも大きく聞こえたり、ブレーキのきしむ音はエンジンノックよりも嫌なものに聞こえたりします。
A特性周波数重み付けスケールは、基本的にはフィルタリングあり、各周波数でヒトの耳にこえる相対的デシベル効果を表わしたものです。これは、ソフトウェアで計算することもできますし、音圧レベル測定器内で実現することもできますし、インラインフィルターでも可能です。

Q62 新型のプリポラライズド型マイクロホンと従来の外部分極型200Vマイクロホンアセンブリのそれぞれの利点と欠点は何ですか。
FAQ ID:セクション Ⅳ:仕様説明
プリポラライズド型システムでは、電荷を持つエレクトレットが使われています。120℃を超える温度で動作させると、電荷がエレクトレット物質から逃げ出して、感度が落ちることがあります。プリポラライズド型マイクロホンは湿度が高い環境に適しています。高湿度下では、200Vマイクロホンは短絡の可能性があります。
プリポラライズド型マイクロホンには、安価な定電流源が使われているので、持ち運んでの使用や、音圧レベル測定器と組み合わせての使用に適しています。
プリポラライズド型マイクロホンは、2-20 mAの定電流電源を使用する殆どの加速度計やその他のセンサーと取り換えることができますので、セットアップ費用を低減できます。標準的な同軸ケーブルや安価な電源を使用できることからプリポラライズド型マイクロホンは、よく使われるようになってきました。

Q61 PCB社製マイクロホンを、仕様にある周波数レンジを超えて使用することはできますか。
FAQ ID:セクション Ⅳ:仕様説明
Q60 PCB社の校正証明書とともに届いたマイクロホンはそのまま使って良いのでしょうか。それとも、こちらでも校正する必要がありますか。
FAQ ID:セクション Ⅳ:仕様説明
Q59 マイクロホンとプリアンプは、別々に校正する方が良いですか。
FAQ ID:セクション Ⅳ:仕様説明
マイクロホンを様々なプリアンプと共に使用するかどうかによります。例えば、マイクロホンがプリアンプとは別に保管されていて、試験ごとに異なるプリアンプと共に使用される場合には、別々に校正することを推奨します。その場合、校正時に組み合わせる機器はストック品ではなく、より安定していて誤差も小さい「基準」機器と共に校正されるべきす。そうすれば、個々のマイクロホンやプリアンプはより正確に校正できます。
常に同じマイクロホンとプリアンプをペアとして使用している場合には、そのペアで一緒に校正することを推奨します。プリアンプはマイクロホンアセンブリの感度に少し影響を及ぼすので、一緒にアセンブリとして校正したほうが正確です。
Q58 PCB社製ショートプリアンプ「426A07」と「426A13」に、2つ通気孔があるのはなぜですか。
FAQ ID:セクション Ⅳ:仕様説明
通気口は、外部との気圧を同じにするためのもので、低周波数仕様に影響を及ぼします。通気口がふさがれると、マイクロホンは正確に動作しなくなります。マイクロホンホルダーが通気を妨げることがあります。また、ショートプリアンプの場合はマイクロホンを固定するための表面面積は非常に狭いため、通気を妨げる可能性は高くなります。そういった理由から別軸に2つ目の通気孔が設けられています。
Q57 PCB社製ローノイズマイクロホン「378A04」を、ハンドヘルドキャリブレータで校正することはできますか。
FAQ ID:セクション Ⅳ:仕様説明
「378A04」は、非常に低いノイズを計測するための特別なマイクロホンで、非常に高い感度を持っています。高感度のため、3%ひずみレベルは一部のハンドヘルドキャリブレータやピストンホン出力レベルよりも低く、マイクロホンに過負荷を与えてしまいます。100 dB以下で5 kHz未満の校正済基準音源を使う必要があります。「378A04」の校正には、校正器「CAL200」の1 kHzで94 dBの基準信号が推奨されます。
Q56 PCB社製サーフェイスマイクロホン「130B40」で一点音場校正チェックを行うには、アダプターが必要ですか。
FAQ ID:セクション Ⅳ:仕様説明
アダプターは不要です。CAL250(または1インチの穴のあるピストンホン)の使用を推奨します。校正前に、使用環境下でマイクロホンが安定したことを確認してください。それから、黒いゴム製のフェアリングパッドをサーフェイスマイクロホン「130B40」に付けて、密閉して下さい。そして、マイクロホンとフェアリングパッドを平らで水平な表面に置いてください。携帯用校正器を上下逆様にして、マイクロホンのセンサ(受感素子)を中心に、1インチ(25mm)の穴がフェアリングの上にくるように置いて下さい。密閉して外部ノイズを最小化するために、下へ少し押し付けてから、校正を行って下さい。