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QピンクノイズのRMSレベルと周波数バンドの関係は?
FAQ ID:x185
アナライザ設定ブラウザにはピンクノイズの設定パラメータとして、以下のパラメータがあります。
RMSレベルと下側・上側周波数と出力レベルの関係はどのようになりますか?
各パラメータを以下のように定義します。 下側周波数:Fmax = 50 [Hz] 上側周波数:Fmin = 20000[Hz] RMSレベル :RMS = 2[V]
各レベルは以下のようになります。
rms = RMS * SQRT(Ln(f2/f1)/Ln(Fmax/Fmin))ここで、f1,f2は対象周波数バンドです。
【オクターブバンドに対して】
1/3オクターブの場合、f1とf2の関係は一定で、1.26です。
rms = 2 * SQTR(LN(1.26)/Ln(20000/50)) => 392 [mV]【ナローバンドに対して】
以下のようになります。
f1 = fc + ENBW*dFreq/2
f2 = fc - ENBW*dFreq/2
ここで、
fc:中心周波数
dFreq:周波数分解能
具体的に中心周波数=10kHz、周波数分解能=50Hz、ENBW(ハニング)=1.5では、
rms(10KHz) = 2 * SQRT(Ln(10037.5/9962,5) /Ln(20000/50)) => 70.8 [mV]
Q信号出力/ランダムノイズ設定にあるホワイトノイズ、ピンクノイズとは?
FAQ ID:x184
2つのパラメータの違いを教えてください。
ホワイトノイズ(白色雑音 white noise)とは、あらゆる周波数成分を一様に含みます。
( 単位周波数帯域(1Hz)に含まれる成分の強さが周波数に無関係に一定)
横軸を周波数、縦軸をエネルギーにすると、フラットなグラフになります。
ピンクノイズをオクターブバンドパスフィルターで測定すると、高い周波数にいくにつれて右上がりになります。
ピンクノイズ(1/f雑音 pink noise)とは、1オクターブごとのエネルギーが等しくなります。
横軸を周波数、縦軸をエネルギーにすると、高い周波数帯域に行くにつれて右下がりのグラフになります。
ピンクノイズをオクターブバンドパスフィルターで測定すると、どのオクターブでみてもエネルギーが均一でフラット(平坦)な特性になります
何故、ノイズをホワイト、ピンクと色に例えるかというと、
- すべての波長の光を含む光は、白色
- 周波数が低い(波長が長い)成分は、赤なので、低い周波数のレベルが大きければ、白色より赤みがかっているということでピンク
と表現したものです。
ホワイトノイズの例は、テレビの放送終了後の、画面が「砂嵐」状態のときの音や、FM放送の局間ノイズで、「シャー…」と聞こえるものです。
ピンクノイズは、この人間の耳の特性を基準に考えられたもので、聴感上はホワイトノイズよりも低音域が勝っているので、「ザー…」と聞こえます。ピンクノイズはホワイトノイズを、-3dB/oct の低域通過フィルタ(Low Pass Filter)に通して作り出します。