FAQ

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音響技術

ID.セクション Ⅳ:仕様説明

Q. 68 マイクロホンの最大音圧レベル限界とは何ですか?それはどのように仕様に記されていますか。

A.


マイクロホンが音圧の変化を検出すると、プリアンプが、音の振幅と周波数に比例した波形の電圧を出力します。音波の振幅が非常に大きいと、システムの機械的特性や電気的特性が非線形となり、波形がひずむことがあります。マイクロホンが正確に検出できる音圧レベルの限界は、パーセントとTHD(全高調波ひずみ)により表されます。
ダイナミックレンジの限界は、プリアンプ出力でTHD3%を生じるのに必要なピーク時音圧レベルになります。実際に計測できる最大音圧レベルは、マイクロホンの正確な感度レベルとプリアンプが供給するピーク電圧、プリアンプのDCバイアス電圧、そしてシグナルコンディショナの励起電圧に基づきます。
ダイナミックレンジの上限を上げるには、感度が低く、最大ピーク時電圧出力が高いマイクロホンを選択し、電圧振幅(DC バイアス + ピーク時出力電圧)にフルに対応できる十分な励起電圧を持ったシグナルコンディショナをお使いください。

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