FAQ

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音響技術

ID.セクション Ⅳ:仕様説明

Q. 62 新型のプリポラライズド型マイクロホンと従来の外部分極型200Vマイクロホンアセンブリのそれぞれの利点と欠点は何ですか。

A.


殆どのアプリケーションでは、プリポラライズド型マイクロホンも200Vマイクロホンも試験結果は同じになります。200Vマイクロホンは、150℃までの高温環境下に適していますが、200V電源と7ピンケーブルが必要なため高価になってしまう欠点があり、またプリアンプの使用耐熱温度により使用可能温度が制限されてしまうかもしれません。
プリポラライズド型システムでは、電荷を持つエレクトレットが使われています。120℃を超える温度で動作させると、電荷がエレクトレット物質から逃げ出して、感度が落ちることがあります。プリポラライズド型マイクロホンは湿度が高い環境に適しています。高湿度下では、200Vマイクロホンは短絡の可能性があります。
プリポラライズド型マイクロホンには、安価な定電流源が使われているので、持ち運んでの使用や、音圧レベル測定器と組み合わせての使用に適しています。
プリポラライズド型マイクロホンは、2-20 mAの定電流電源を使用する殆どの加速度計やその他のセンサーと取り換えることができますので、セットアップ費用を低減できます。標準的な同軸ケーブルや安価な電源を使用できることからプリポラライズド型マイクロホンは、よく使われるようになってきました。

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