FAQ

Klippel

Klippel全般

ID.

Q. Distortion Analyzerからドライバまでを10m程度のケーブルで接続しているため、ドライバに印加される電圧が、設定したStimulus電圧よりも下がってしまいます。Stimulus電圧に補正をかけ、ドライバの印加電圧を想定の値にすることはできますか?

A.


TRF 機能において全周波数帯域で一定のターミナル電圧(ユーザーが指定する印加電圧)で測定を行うために、シェイピング機能を使用することにより印加電圧を補正する為の方法と手順を示しています。
dB-Lab ソフトウエア及びTRF 機能の基本的な使用方法につきましては、各手順書をご参照願います。

①dB-Lab ソフトウエアからNew Operation として、新規TRF 測定の為のオペレーションを作成して下さい。

②新規に作成された TRF オペレーションのプロパティを開き、Stimulus タブを選択して下さい。Frequency 項目(Fmin、Fmax、resolution)、Votage 項目(印加電圧、スピーカーターミナル)の各パラメタを設定して下さい。

③次に Input タブを選択して下さい。(Channel 1) Y1 項目から、Us パラメタ(使用しているスピーカー出力端子(Speaker 1 もしくはSpeaker 2)を選択して下さい。
◎(Channel 1) Y1:(Voltage Speaker 1)Us もしくは(Voltage Speaker 2)Us

④ Processing タブを選択し、以下の様にパラメタを設定して下さい。

◎Window:No window
◎Transfer function H(f):分子Us/ 分母Stim

⑤TRF 計測を実行して下さい。TRF 計測を行ったデータに対して、H(f) Magnitude の結果を表示して下さい。

⑥表示された H(f) Magnitude グラフ内のカーブにカーソルを合わせた後、右クリックからCopy Curve を選択して下さい。

⑦dB-Lab ソフトウエアからNew Operation として、新規CAL Calculator の為のオペレーションを作成して下さい。

⑧新規に作成された CAL Calculator オペレーションのプロパティを開き、Script タブを選択して下さい。Select...ボタンを押して、Script としてshape.klb を選択して下さい。
このスクリプトを使用することにより、シェイピング機能を使用することが出来る様になります。

⑨Input タブを選択し、VoltageCurve パラメタを選択した後、Edit ボタンを押して下さい(又はVoltageCurve パラメタをダブルクリックして下さい)。”Edit Parameter: VoltageCurve” ウインドウが表示されます。From Clipboard ボタンを押すと、⑥項でコピーしたカーブのデータがペーストされます。データがペーストされたことを確認した後、OK ボタンを押して下さい。

⑩引き続き、Input タブ内のU パラメタを選択した後、Edit ボタンを押して下さい(又はU パラメタをダブルクリックして下さい)。②項のFRF 測定で設定したVoltage の値を入力して下さい。数値が入力されたことを確認した後、OKボタンを押して下さい。

⑪CAL Calculator オペレーションが選択された状態で、dB-Lab ソフトウエアのRun ボタンを実行して下さい。

⑫シェイピング機能が実行された後、計算された結果(Result Variable)とそのグラフ(Result Curve: Shaping curve)が表示されます。

⑬表示された Result Curve: Shaping グラフ内のカーブにカーソルを合わせた後、右クリックからCopy Curve を選択して下さい。

⑭dB-Lab ソフトウエアからNew Operation として、新規TRF 測定の為のオペレーションを作成して下さい。

⑮新規に作成された TRF オペレーションのプロパティを開き、Stimulus タブを選択して下さい。Frequency 項目(Fmin、Fmax、resolution)の各パラメタを設定して下さい。次にVoltage 項目の値として、シェイピングのResult Variable で得られた結果の値を入力して下さい。

⑯引き続き、Stimulus タブ内でShaping パラメタにチェックを入れた後、Edit ボタンを押して下さい。”TRF Stimulus shape vs. frequency” ウインドウが表示されます。
From Clipboard ボタンを押すと、⑬項でコピーしたシェイピングカーブのデータがペーストされます。データがペーストされたことを確認した後、OK ボタンを押して下さい。Stimulus タブ内で設定したこれらのパラメタにより、補正された印加電圧がDAアナライザより出力されます。

⑰TRF 計測を実行して下さい。TRF 計測を行ったデータに対して、Fundamental +Harmonics グラフを表示させると、印加電圧値が全周波数帯域に渡りほぼ平らな結果を得ることが出来ます。

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