展示会出展レポート|「JANOG56 Meeting」
2025.08.14
2025年7月30日(水)~8月1日(金)、島根県立産業交流会館 くにびきメッセ (島根県松江市)で開催された「JANOG56 Meeting」に参加・ブース出展いたしました。
今回のテーマは「縁(en)」。
ネットワーク運用エンジニア、システム管理者、研究者…全国からオペレーターが集結し、リアルな交流と最新ネットワーク技術の情報交換が行われました。
技術者同士のつながりを体感した3日間の様子を、展示ブースの雰囲気や最新ネットワーク技術の動向、現地ならではのエピソードとともに簡単にお届けします。
1.「JANOG56 in Matsue」スタート!
インターハイ開催や週末の花火大会とも重なり、松江市内のホテルはほぼ満室!
米子・出雲エリアに宿泊して参加された方も多く見られました。
連日30℃を超える夏空の下、「JANOG56」の看板やポスターが会場へ続く道を彩ります。
会場周辺の賑わいからも、ネットワーク技術者コミュニティの広がりと参加者増加を感じることができました。

▲JANOGの旗が並ぶ、くにびき大橋を越え
会場「くにびきメッセ」へ

▲なんと、岡山駅から「特急やくも」のJANOG専用車両が運行している…!
ということでJANOGerの皆様と揺られながら松江まで。
(乗車中、初めてiPhoneの衛星マークの表示を見ました…!)
2. 東陽テクニカの出展ブースと製品紹介
今回の展示では、最新のネットワークテスト・監視・解析ソリューションを中心にご紹介しました。
■高速ネットワークテスター「OneAdvisor 800」(VIAVI社製)
最大800Gの帯域幅に対応し、装置ベンダーや研究開発、ネットワーク開通試験、トラブルシューティング、メンテナンスなど多岐にわたり活用可能なネットワークテスト機器。
■ネットワークパケットブローカー「Niagara Networksソリューション」 (Niagara社製)
1G~400G対応のパケットブローカーやバイパススイッチなど、ネットワーク可視性強化のための製品群を展示。
■ネットワークエミュレータ「NE-ONE」(Calnex社製)
ネットワーク遅延やパケットロスなど現場で発生し得る障害をラボ内で再現。
衛星通信の回線模擬など幅広い用途に対応。今回はライムグリーンの筐体が目を引く廉価版モデルを展示しました。
■パケットキャプチャ&リプレイツール「SYNESIS」(東陽テクニカ製)
長時間・大量のパケットをロスなくキャプチャ可能。VoIP対応で放送業界からも注目。
400G対応のポータブルモデル【NEW】 もご紹介。
■ ネットワークパフォーマンステスター「Spirent TestCenter」(Spirent社製)
800G対応の最新モデル(IEEE 802.3df準拠)や、AI/ML基盤のテスト自動化に対応したソリューションなど、
現場ニーズを捉えた製品群が会話の中でも話題に。
■ ネットワーク監視ソリューション「NetEyez®」(東陽テクニカ製)
ネットワークトラフィックの可視化、監視、解析、レポーティング機能を搭載し、システム管理者の業務負荷軽減に貢献。
▲東陽テクニカの出展ブース
3.「Tech Tiles(テックタイルズ)」でつながる技術者の縁
今年のInteropからスタートした業界横断型ノベルティ企画。
JANOG56では30社以上の企業が参加し、各社の個性が光るステッカーを来場者に配布。さらに出展社同士でもステッカーを交換し合い、技術者間の会話のきっかけを創出していました。
東陽テクニカは「JANOG56」限定デザインを作成、配布しました!
※「Tech Tiles」についてはこちら
4.「JANOG56」まとめ・雑感
〈登録者数〉登録者数: 3,050名/入場者数: 2,659名
〈各日の入場者数〉Day1: 1,750名/Day2: 2,287名/Day3: 1,837名
(事務局発表)
■相変わらずのホスピタリティに大満足!
地元スイーツやドリンク、冷却パックやうちわの配布など、細やかな心配りが印象的。
子育てBoFや初心者向け企画など、多様な参加者が安心して交流できる環境でした。
■JANOGの目玉は何といってもプログラム!
オープニングセッションが、「Ruby」の生みの親・まつもとゆきひろ氏の登壇とは、さすがJANOG!
生成AIとどう付き合っていくか、利用法のヒントに触れることができ、そこまでコーディングに詳しくない私も充分に楽しめました。
今回のJANOGでは、他にも生成AIをテーマにしたセッションが複数開催され、AIの実用性と課題、そして人との役割分担に関する議論が多角的に展開されていました。
技術的な可能性だけでなく、現場での使い方に焦点を当てた、非常に実践的かつ示唆に富んだプログラム群だったと感じます。
私が聴講したプログラムでは、生成AI活用事例として、以下のような内容が紹介されていました:
• ログ解析の効率化:複雑な構造のログを整形・抽出し、非エンジニアでも扱える環境を構築
• コード自動生成:運用スクリプトやSQLクエリの生成支援により、作業時間の短縮と品質向上を実現
• ネットワーク異常検知:AIによるリアルタイム解析で、障害の予兆を捉え、迅速な対応を可能に
生成AI以外にも、ネットワーク運用やセキュリティなど、実務に直結するテーマが多数扱われていました。
詳細やアーカイブ配信については、JANOG56「プログラム一覧(タイムテーブル)」をチェックください。
5.次回「JANOG57」は大阪開催!テーマは「ちょっとよれるJANOG」
「JANOG57」の概要は以下です。
日時:2026年2月11日(水・祝)~13日(金)
開催場所:大阪府大阪市
メイン会場:コングレコンベンションセンター (グランフロント 北館 B2F)
サブ会場:GRAND GREEN OSAKA JAM BASE(ジャムベース)
ホスト:さくらインターネット株式会社 様
来年も皆さまにお会いできるのを楽しみにしております!
※本レポートは2025年8月14日現在の情報を基に作成しています