展示会出展レポート|「JANOG58 Meeting」

2026.08.20

janog58出展・参加レポート_後記

2026年7月15日から17日にかけて、愛媛県松山市で開催された「JANOG58 Meeting」に、東陽テクニカはスポンサーとして出展しました。
「JANOG (Japan Network Operators' Group)」は、ネットワークの設計・構築・運用に携わる技術者が集い、知識や経験を共有するコミュニティです。セッションだけでなく、展示ブースや懇親会などでも活発な情報交換が行われることが特徴です。
今回のテーマは「技術の成熟と次代への継承」。
AIや自動化、データセンターネットワークといった最新技術に関する話題が注目を集める一方で、それらを支える運用ノウハウや経験をどのように次世代へ引き継いでいくかについても、多くの議論が交わされていました。
本記事では、東陽テクニカブースの展示内容と、来場者の皆さまとの対話を通じて見えてきたネットワーク運用の課題や関心事についてご紹介します。

※本記事とは別に、JANOG58に参加した当社メンバーによる体験レポートも公開しています。ブースツアーやプログラム聴講、展示ブースでの交流などを通じて感じたJANOG58の魅力を、参加者目線でまとめています。会場の雰囲気が気になる方は、ぜひこちらもあわせてご覧ください。

会場の様子

本会議メイン会場の「愛媛県県民文化会館」前
本会議メイン会場の「愛媛県県民文化会館」前

メイン会場内の展示ブースの様子

全国から多くのネットワークエンジニアや運用担当者が集まり、会場は終日活気に包まれていました。メイン会場に加えてサブ会場も設けられ、会場全体の盛り上がりを感じる3日間となりました。
セッション終了後も展示エリアや通路で議論が続く場面が見られ、参加者同士が立場や所属を超えて知見を共有する、JANOGならではの雰囲気を感じることができました。

東陽テクニカブースの展示内容

今回のブースでは、「検証」「再現」「可視化」をキーワードに、ネットワーク運用を支援する各種ソリューションをご紹介しました。
AIクラスタやデータセンター向け高速ネットワークの評価に関する相談が多く寄せられた一方で、既存ネットワークの保守・運用や障害解析に関する話題も多く聞かれました。
特に、

mood 自動化を進めたいが本番適用には慎重になっている
mood 検証環境をどこまで実環境に近づけるべきか悩んでいる
mood 障害発生時の原因特定を効率化したい

といった相談が多く、技術導入後の運用フェーズへの関心の高さがうかがえました。

展示製品詳細
● OneAdvisor 800 (ONA800)
最大800Gに対応したポータブル型ネットワークテスター。
AIクラスタやデータセンター向け高速ネットワークへの関心の高まりを背景に、800G環境の評価方法や導入に向けた準備について、多くの質問をいただきました。一方で、100Gや10G環境の保守・運用を担当されている来場者も多く、既存ネットワークの状態把握やトラブルシューティングに関する相談も数多く寄せられました。

● NE-ONE
ネットワーク遅延やパケットロスなどの通信環境を再現し、事前検証を行うためのネットワークエミュレーターです。
クラウド利用や拠点間接続の増加に伴い、実環境に近い条件での検証ニーズは引き続き高い状況です。
「本番環境でしか発生しない事象を事前に確認したい」「障害発生時の再現検証を行いたい」といった声も聞かれました。

● VIAVI Testing Productivity with AI
既存のテストツールと生成AIを連携させることで、テスト業務や障害解析の効率化を支援するソリューションです。
AI活用に関する関心は非常に高く、AIそのものよりも「どのように運用業務へ組み込むか」という観点での質問が目立ちました。

● VIAVI TestCenter
ネットワーク性能評価や負荷試験を支援するテストプラットフォームです。
AIクラスタや大規模データセンター環境を想定した評価に関する話題が多く、実環境に近い形での性能評価や相互接続試験への関心の高さがうかがえました。

● SYNESIS
高速・大容量トラフィックを長時間、取りこぼすことなく取得・解析するパケット・キャプチャ装置です。障害発生時までさかのぼった原因調査や、大容量データから必要な通信を抽出する方法について相談が寄せられました。

● Garland Technology ネットワークTAP / セキュリティパケットブローカー
ネットワークに影響を与えず通信データを取得し、監視・セキュリティ機器へ受け渡すことができる機器です。既存環境への導入方法や、複数機器へのトラフィック分配に関する質問が寄せられました。

● ネットワークパケットブローカー「Niagara Networks」
トラフィックを集約・選別し、監視・セキュリティ機器へ効率よく振り分ける製品です。複数回線の集約や、必要な通信だけを各装置へ送る方法に関心が集まりました。

ブースで多くいただいた質問
展示期間中、さまざまなご相談をいただきましたが、特に多かった質問をご紹介します。

  • AIクラスタの評価ではどのような試験が必要か
  • 800G環境への移行に向けて何を準備すべきか
  • 本番環境に近い検証環境をどのように構築しているか
  • 障害発生時のパケット解析を効率化する方法はあるか
  • 自動化を進める際にどこから着手すべきか

いずれも単なる製品機能ではなく、実際の運用課題を前提とした質問が多く、技術導入後の活用フェーズに関心が集まっていることを感じました。

 来場者との対話から見えたこと

今回のJANOG58では、多くのネットワーク運用者やエンジニアの方々と意見交換を行うことができました。
その中で印象的だったのは、新しい技術そのものに加え、「導入後の運用」に関する話題が多かったことです。
例えば、

mood 自動化を進めたいが、障害発生時に中身が分からなくなるのは避けたい
mood 担当者依存の運用から脱却したい
mood 障害解析に時間がかかっている
mood 属人的なノウハウを共有したい

といった声を複数の来場者から伺いました。
ネットワークの高速化や自動化が進む一方で、「誰でも運用できること」「継続して管理できること」「障害時に状況を把握できること」がこれまで以上に重要になっているように感じました。
今回のテーマである「技術の成熟と次代への継承」は、こうした運用現場の課題とも関係しているように感じました。

会場で印象に残った話題

AI活用を“運用”の視点で考える動き
生成AIやLLMの活用は今回も大きな注目を集めていました。
一方で、「AIで何ができるか」だけではなく、「運用現場へどう取り入れるか」という実践的な議論が増えていたことが印象的でした。
AI活用についても、実運用を見据えた議論が増えているように感じられました。
自動化のその先にある課題
ネットワーク自動化についても引き続き多くの議論が見られました。
導入そのものよりも、「自動化した仕組みを誰が維持するのか」「担当者が変わっても継続できるのか」といった運用面に関する話題が印象に残りました。

Tech Tilesがつなぐコミュニティ

東陽テクニカの歴代ステッカーを配布 東陽テクニカの歴代ステッカーを配布

エーピーコミュニケーションズ様のブースでは企画参画企業様の
オリジナルステッカーを一挙ご紹介されていました。
赤枠内が当社のステッカーです!

Tech Tilesは、ネットワークやITインフラに関わる企業・団体がオリジナルステッカーを制作・配布し、コミュニティの交流を促進する取り組みです。JANOGをはじめとする技術コミュニティのイベントではおなじみの企画となっています。詳細はこちら
ステッカーを集めている参加者の方も多く、「今回ももらいに来ました」「今回JANOGに出展している企業さんのステッカーを集めて回っているんです」といった声をいただく場面もあり、ステッカーをきっかけに会話が始まることも少なくありませんでした。
企画元であるエーピーコミュニケーションズ様のブースでは各社のオリジナルステッカーが紹介されており、当社の歴代デザインも掲載いただきました。
技術の話題だけでなく、人と人とのつながりやコミュニティ文化を感じられるのもJANOGの魅力の1つです。

次回「JANOG59」は福井開催!

「JANOG59」の概要は以下です。

日時:2027年1月20日(水)~22日(金)
開催場所:福井県福井市
本会議会場:福井市体育館 / フェニックス・プラザ
ホスト:NTTドコモビジネス株式会社 様 / ミテネインターネット株式会社 様

次回も皆さまにお会いできるのを楽しみにしております!

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