高周波インピーダンスシステム

近年、各国の環境規制により電気自動車(EV)への注目が高まっており、高性能で安全な全固体電池をEVに搭載するための研究開発が活発におこなわれています。全固体電池の性能を改善するためには、固体電解質の粒内抵抗、粒界抵抗を1MHzを超える高周波数でインピーダンス測定を行う必要があります。また、研究開発の現場では安定な温度制御もしており、当社では最大100MHzに対応したシステムを開発(特許取得)いたしました。

    4990EDMS-120K 高周波インピーダンス測定システム

    キーサイト&東陽テクニカ

    4990EDMS-120K 高周波インピーダンス測定システム

    特許

    4990EDMS-120Kは、東陽テクニカが自社開発(国内特許第6324648号、中国特許番号:CN 111226120 B)した世界初の全固体電池向けの高周波インピーダンス測定システムです。最大100 MHzの高周波インピーダンス測定と80 K~473 K の幅広い温度範囲を安定して制御する事を両立させた装置です。この技術により、従来は観測できなかった固体電解質特有の粒内、粒界のインピーダンスを分離し、電解質内での現象を精確に捉える事が出来ます。

    LN-Z2-HF型 高周波対応クライオスタット

    LN-Z2-HF型 高周波対応クライオスタット

    特許

    LN-Z2-HFは90 k~473 kの温度可変と20 Hz~100 MHzの範囲で良好な周波数特性(特許技術)を持つサンプルホルダ兼クライオスタットです。 全固体電池の材料となる固体電解質のイオン・電子伝導評価には、温度コントロールと100 MHzの高周波でも精度よく測定する事が必要ですが、本製品は温度とインピーダンス測定をEDMSソフトウェアにて全自動化する事が可能です。

    HT-Z2-HF型 高周波対応加熱炉システム

    HT-Z2-HF型 高周波対応加熱炉システム

    特許

    HT-Z2-HFは、100℃~800℃までの温度範囲で20 Hz~100 MHz の幅広い周波数範囲のインピーダンスを精度よく測定することが可能な高温・高周波加熱炉制御システムです。高温・高周波対応サンプルロッドHT-Z2-HF-ROD とKeysight 社製インピーダンスアナライザE4990A を用いることで、簡単な補正機能のみで測定が行えます。また、ソフトウエアから加熱炉の温度制御を行い、任意の温度にてインピーダンス測定を実施することが可能です。半導体や絶縁体酸化物などの抵抗素材の抵抗温度依存性などの研究にご使用頂けます。