高周波対応電池ホルダ

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高周波対応電池ホルダは電池ホルダと接続ケーブルそれぞれで高周波特性に優れた設計を行っており、コインセル・円筒型セル及びラミネートセル用をご用意しております。バイオロジック社製アドバンスドモデル と本製品を組み合わせた構成で高確度なインピーダンス確度マップとなります。電池ホルダを含めて1 MHz以上の高周波領域まで対応し、低抵抗領域でも高確度なインピーダンス測定を実現するシステムは他にはなく、二次電池の劣化評価に最適な製品です。

株式会社東陽テクニカ 理化学計測部
phone03-3245-1103
Mail:keisoku[at]toyo.co.jp

特長

  • バイオロジック社製アドバンスドモデルと組み合わせて1MHz以上の高周波数領域まで対応
  • 接続ケーブルはインダクタンス成分を最小限に抑えた設計
  • 高い再現性を確保 (配線や接触抵抗の影響を最小限に)
  • コインセル・円筒型セル・ラミネートセルに対応
  • 最大120℃までの耐熱仕様

仕様

対応セル コイン :直径20 mm以下、厚み1.6 mm以上
円筒型:直径21 mm以下、長さ70 mm以下
ラミネートセル:幅120 x 奥行150 mm以下
最大電圧/電流 ±30V/10A
最大温度範囲 120℃
接続端子 4 mmバナナジャック
サイズ (W x D x H) コイン・円筒型 :120 x 254 x 20 mm
ラミネートセル型:140 x 254 x 29 mm
※突起物含まず
高周波インピーダンス測定 インピーダンス測定 インピーダンス確度マップ
高周波インピーダンス測定 インピーダンス測定 インピーダンス確度マップ

事例紹介

下図はコイン・円筒型電池ホルダを用いて18650型リチウムイオン電池を以下の測定条件で測定した例です。通常の電池ホルダと比較して、コイン・円筒型電池ホルダの方がインダクタンス成分が1/3程度小さくなっています。さらに、配線や接続を変更して同じサンプルを3回測定した場合でも測定結果がほとんど変わらず、高い再現性を確保していることがわかります。

  • 測定条件
    • サンプル : リチウムイオン電池
    • 測定手法 : 電圧制御EIS (PEIS)
    • DC電圧 : 0 V vs. OCV
    • 振幅電圧 : 10 mV
    • 周波数範囲 : 10 mHz ~ 1 MHz
高周波インピーダンス測定 インピーダンス測定装置 二次電池劣化評価 電池の劣化診断

1 MHzの測定周波数でのインダクタンス成分の比較
通常の電池ホルダと比較して高周波対応電池ホルダの場合L成分の大幅な減少を確認。

“インピーダンス測定 二次電池劣化評価 電池の劣化診断 ナイキスト線図 Cole-Coleプロット

再現性の検証:配線・電池の接続を変更して3回測定
Rs誤差が0.1%と高い再現性を確認

インピーダンス測定 二次電池劣化評価 電池の劣化診断 ナイキスト線図 Cole-Coleプロット