INITIAL ENERGY SCIENCE&TECHNOLOGY Co. Ltd.(IEST/ 中国)

単粒子物性評価システム SPFTシリーズ

単粒子に荷重をかけた際の破壊強度や変形強度を測定する事が可能です。粒子サイズ5μmから50μmに対応し、荷重も最大100mNと電池材料の単粒子測定に特化したシステムです。また粉体に適切な荷重印加をするためにXY軸の自動調整機能を有しています。

二次電池製造工程カタログ
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株式会社東陽テクニカ 脱炭素・エネルギー計測部
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特長

電極活物質の単粒子物性測定の必要性

粉体の機械的強度とサイクルに伴う機械的な安定性には関連があります。
とりわけシリコン系負極材料においては充放電応力が既存材料に比べて大きいことが知られており、材料の機械強度を測定する必要性は増大しています。

仕様

SPFTシリーズラインナップ

SPFTの外観

型番 SPFT1000 SPFT2000
測定仕様
加圧範囲 0~100mN
加圧確度 ±0.1mN
厚み測定範囲 0~80μm
厚み測定確度 ±1nm
試験条件 圧縮試験、負荷除荷試験
データ表示 荷重・変位グラフ、画像表示
XY自動調整機能 ×

テクニカルレビュー

NCM811の単粒子破壊試験と粉体かさ密度・応力特性および充放電特性比較

単粒子破壊試験

粉体かさ密度・抵抗率測定

充放電特性比較

▶ After assembling unto half-cells following the same procegure,
cycling at 3.0~4.3V, 0.5C, and 45, sample B2 exhibits
better cycling stability.

 

異なる前駆体から焼結されたNCM811のB1とB2(いずれも粒径が9.5μm)に関して破壊強度を測定したところB1に比べてB2の破壊強度が強い結果となりました。 異なる物性値とも比較するため、かさ密度、応力特性についても測定すると破壊強度が高いB2がかさ密度が低く塑性変形もしにくいことが分かりました。あわせてハーフセルを作成しサイクル特性を測定したところ、B1に比べてB2 の方が容量維持率が高いという結果が得られました。

サイクル特性と関連しうる物性値を測定可能