INITIAL ENERGY SCIENCE&TECHNOLOGY Co. Ltd.(IEST/ 中国)

電極スラリー抵抗評価システム BSRシリーズ

電極スラリーは導電性能や品質管理等、評価項目が多くあります。BSRシリーズは簡便かつ高確度なシステムであるため、従来よりも高効率なスラリー評価が可能です。

二次電池製造工程カタログ
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株式会社東陽テクニカ 脱炭素・エネルギー計測部
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特長

  • 上中下3電極により沈降性評価が可能
  • 専用ソフトによる自動測定ができ、効率的な測定が可能
  • 標準液での値付けにより高確度な測定を実現

仕様

型番 BSR2300
サンプル容量 80mL程度
抵抗測定範囲 / 抵抗測定確度 2.5Ω~50MΩ / ±5%
温度範囲 / 温度測定確度 -20℃~120℃ / ±0.5℃
抵抗測定器 内蔵@1kHz
入力電圧 / 電源容量 単相100V / 200V / 80W
外形寸法W×D×H / 装置重量 210×300×120mm / 5kg

テクニカルレビュー

粘度の異なる導電性カーボンスラリーの抵抗率の比較

粘度は、スラリー内の分散状態に影響を与えます。BSRシリーズでは抵抗率から粒子の分散状態を確認可能です。下のグラフは粘度の異なる2つのスラリーをBSR2300で測定した結果です。高粘度スラリーは、粒子間の接触とスラリー中の粒子の分散状態が安定し、低効率が低くなることが測定結果からもわかります。

粘度違いのスラリーにおける電気抵抗率比較

粘度違いのスラリーのイメージ図

 

スラリー沈降性能の分析

BSRシリーズは3つの測定用電極による抵抗率の変化を測定できることができるため、スラリーの品質安定性を評価可能です。攪拌されたスラリーを放置する と、スラリー内の特定粒子は時間経過とともに沈降していきます。測定用電極が垂直方向に3つ並んでいるため、これまで計測が難しかった スラリーの沈降性能を評価できます。下のグラフはあるスラリーをBSR2300 で3日間テストした結果です。3日目の朝には下電極によって測定された抵 抗率が大幅に低下し、上層の粒子が下層に落ち着いたことがわかります。

スラリーの電気抵抗率変化(3日間連続試験)

3日目朝(赤枠部)からLower Channnel=下電極の抵抗率が大幅に減少
つまり、抵抗の低い粒子が下層に沈降したことがわかる

測定時の電極とサンプルの様子