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BT2152B 自己放電評価システム

BT2152B 自己放電評価システムは、今まで数週間必要であったリチウムイオン電池の自己放電動作の測定/評価時間を数時間に大幅に短縮する事が可能です。従来は長期間保管した電池の開回路電圧(Open Circuit Voltage)を測定するしか手段がありませんでした。電圧計を電池に接続するシンプルな測定方法ですが、評価結果を得るまでに長時間を要し、設計効率や製造コストの足かせになっていました。当システムでは、短時間であ自己放電動作の評価が可能な為、電池開発、製造、受入評価における問題点を解決することができます。

株式会社東陽テクニカ 理化学計測部
phone03-3245-1103
Mail:keisoku[at]toyo.co.jp

特長

  • チャンネル数 4 ~ 32
  • ±3μVpk(24 時間以上測定時)の電圧印加安定性
  • 自己放電電流を数時間または数日で正確に測定可能
  • 充放電システム・恒温槽との連動が可能

仕様

BT2152B マルチチャンネル
チャンネル数 4~32ch
セル電流測定確度 ±0.3% ±250nA
セル電圧測定確度 ± 0.04% ± 0.1mV
電圧印加・測定レンジ 0.5V~4.5V
電圧印加安定度 ± 3µVpk(24 時間以上測定時)
± 0.85µVpk(1 分以上測定時)
最大測定電流 ±10mA
測定スピード 1sec ~ 256sec(1sec 分解能)

オプション

充放電装置と恒温槽を連動し、各SOC(充電率)・温度における自己放電電流測定の全自動化が可能

自己放電とは 自己放電評価 BT2152B 充放電装置 自然放電

当社開発の自己放電評価システム制御ソフトウェア・恒温槽制御ソフトウェアとスクリブナー社製Bcycleソフトウェア と連動させることにより、 温度制御、充放電試験、自己放電電流測定の全自動化が可能です。

測定原理

自己放電を評価するための等価回路

自己放電とは 自己放電評価  自己放電の等価回路 自己放電の抵抗測定原理

自己放電抵抗測定方法

①電池の開回路電位(OCV)を測定(キャパシタに充電されている電圧が測定できる)

②電圧源からOCVと同じ電圧を印加

自己放電とは 自己放電評価 自己放電の等価回路 自己放電の抵抗測定原理 自己放電電流

③キャパシタが自己放電により、電圧降下する。

④電圧降下することにより電源との電位差が生じ、電流が流れる

自己放電とは 自己放電評価 自己放電の等価回路 自己放電の抵抗測定原理 自己放電電流

⑤自己放電電流(青線)が流れなくなった時点の電流値を読み取ることにより、自己放電に関する抵抗を知ることができる

実際の挙動

オプション

充放電装置と恒温槽を連動し、各SOC(充電率)・温度における自己放電電流測定の全自動化が可能