FAQ

燃料電池

燃料電池評価

ID.

Q. 電子負荷器での測定電圧とテスターで測定したセル電圧がズレるのはなぜ?

A.


電子負荷装置には、電流と電圧を同じ測定端子で測定する二端子測定タイプと、電流と電圧を別の測定端子で測定する四端子測定タイプがあります。
二端子測定タイプの場合、計測される電圧は”計測器側の端子間電圧”になります。そのため、測定ケーブルを電流が流れる際にケーブルの抵抗によって発生する電圧降下の影響を受けてしまいます。例えばケーブルが1mΩの抵抗を持っていれば、燃料電池が仮に0.8V/10Aの発電をしている時、測定ケーブルでは”オームの法則”から10mVの電圧降下が起きるため、電子負荷装置で測定される電圧は10mV低い0.79Vとなるわけです。テスターではセル側の電圧を測定するため電圧降下の影響は受けないためズレが生じます。
燃料電池の発電評価ではこのケーブルによる電圧降下の影響を受けない四端子測定の機種を使用することが必須となります。
4端子測定でもズレが発生する場合は、別の原因が考えられますので、弊社までご相談ください。
なお、電流測定ケーブルでは抵抗による電圧降下は必ず起きており、別項目で解説する問題の原因になります。

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