FAQ
電気化学測定
基礎電気化学
ID.
Q. 参照電極の適切な位置は?
A.
溶液中で三電極セルの測定を行う時、参照電極と作用電極の位置が離れていると、正確な測定ができないことがあります。参照電極と作用電極の間の抵抗(溶液抵抗)を出来るだけ小さくして電位降下(IRドロップ)を抑えることが重要です。そのために、以下の点を考慮してください。
(特に測定溶液そのものの抵抗が高い場合は注意が必要。)
- 参照電極ー作用電極間の距離は短く
- ルギン細管を使用し、細管の先端を作用極に近づける
細管の径の2倍程度の距離まで近づけることができますが、それ以上近づけると電極表面での電流や電位分布に影響が出てしまうことがあります。 - 電極面積の小さい微小電極の使用
電極面積が小さければ流れる電流は小さくなり、結果として電位降下の影響も小さくなります。