メーカーの垣根を越えて~194名のドアエンジニアが集結!「第11回ドアサミット」
国内の自動車メーカー主催のドアに関する情報交換会
「ドアサミット」は、国内の主要自動車メーカー各社が共同で主催する、自動車のドアに特化したカンファレンスです。2016年、自動車ドアに関する情報交換の場を求める自動車メーカーの声を受け、東陽テクニカが事務局を務めて開始しました。「日本のドアをよりよくしていこう!」を理念に、定例開催されています。
第11回ドアサミットは、2026年9月14日に開催されました。自動車メーカーとサプライヤーから、リアル会場とオンラインを合わせて194名(接続アカウント数)が参加し、自動車ドアの最新技術と将来像について意見を交わしました。
東陽テクニカは事務局として、主催する自動車メーカー各社とのプログラム調整、開催準備、当日の進行、終了後のアンケート集計を担当しています。今後も継続的な開催を支え、日本の自動車産業への幅広い貢献を目指します。
第11回はリアルタイムアンケート結果をもとにディスカッション
東陽テクニカ本社セミナールームには、自動車メーカー8社と技術講演を行ったサプライヤーから、計74名のドアエンジニアが集まりました。オンラインを含む接続アカウント数は、会場参加者74名を含めて計194名でした。
昨年に引き続き、通信環境を考慮して、オンライン配信の対象を「技術講演」と「リアルタイムアンケート」の2プログラムとしました。
会場では、サプライヤーによる「技術講演」、自動車メーカー各社による実物のドアパネルを用いた「ドアパネル展示&技術紹介」に加え、今年はリアルタイムアンケートの結果に基づく「グループディスカッション」を実施しました。多様な視点から活発な意見が交わされました。
ドアサミットの様子
第11回ドアサミットの振り返り:株式会社SUBARUが史上初のダブル受賞
午前の部、技術講演とリアルタイムアンケート
技術講演
ドアサミット恒例の「技術講演」では、ドア開発の最前線で活躍するエンジニアたちが、それぞれの開発をテーマに講演を行いました。今回は「新型OUTBACKのサイドドア開発」と「新型エルグランドのドア開発」の2講演が行われ、質疑応答も活発に展開しました。参加者からは次々と質問が寄せられ、会場では終始、熱のこもった意見交換が続きました。
今回も、学びと発見にあふれる充実したプログラムとなりました。
- 「新型OUTBACKのサイドドア開発」(株式会社SUBARU)
- 「新型エルグランドのドア開発」(日産自動車株式会社)
参加者による投票の結果、株式会社SUBARUの「新型OUTBACKのサイドドア開発」が最優秀講演賞に選ばれました。
リアルタイムアンケート
毎年恒例の人気プログラム「リアルタイムアンケート」では、ドアサミットを主催する自動車メーカー各社が事前に用意した質問に、会場とオンラインの参加者がその場で回答します。
今年のアンケート結果は、本記事でご紹介します。
第11回は今年ならではのAIに関する質問からスタートしました。
1. AIはどこまで業務に入り込んでいますか?

2. ドア閉まり性や水漏れなど、お客様により不満度が異なる性能について、適正化の議論はされますか?

3. スライドドアの困り事は何ですか?

4. 10年後のドアの標準構造を実現するうえで、最も技術的に難しいと思う課題は何ですか?

5. 部品メーカーと新機能検討や進め方はどうしていますか?

6. 完成車品質に関する項目のうち、ドア板金単品状態から公差管理しているものは何ですか?

7. 開発期間の短縮について検討している場合、どのような手法ですか?

8. 各社、ドア関連性能でどのプロジェクトでも実験1発OKにならない課題は何ですか?

9. 10年後のドアはどのようなタイプが主流になっていると思われますか?

アンケートで寄せられた質問からは、各社が品質・性能の向上や開発効率化に加え、AI活用や次世代ドア技術にも高い関心を寄せていることがうかがえました。企業の枠を超えた活発な意見交換が行われ、参加者同士の学びと気づきにつながる時間となりました。
午後の部、技術講演、ドアパネル展示&技術紹介、グループディスカッション
午後の部は会場参加者を対象に実施し、西川ゴム工業株式会社による「近接音多点計測技術」の講演に続いて、実物のドアパネル展示と技術紹介、グループディスカッションを行いました。
技術講演
- 「近接音多点計測技術」(西川ゴム工業株式会社)
ドアパネル展示&技術紹介
会場には自動車メーカー各社の実物ドアパネルが並び、担当エンジニアが構造上の特徴や開発時の工夫を紹介しました。参加者は実物を前に活発な質疑応答を交わしながら、各社の技術や開発思想への理解を深めました。企業の垣根を越えた交流が自然に生まれ、ドアサミットならではの実践的な学びの場となりました。
- スズキ株式会社:「ジムニーノマド」リアドアパネル
- 株式会社SUBARU:「新型OUTBACK」フロントドアパネル
- ダイハツ工業株式会社:「ムーブ」フロント・リアドアパネル
- トヨタ自動車株式会社:「レクサスES」フロントドアパネル
- 日産自動車株式会社:「エルグランド」フロントドアパネル
- 本田技研工業株式会社:「HR-V」リアドアパネル
- マツダ株式会社:「CX-5」フロントドアパネル
- 三菱自動車工業株式会社:「パジェロ」リアドアパネル


参加者による投票の結果、「ドアパネル展示&技術紹介」の最優秀賞には株式会社SUBARUの「新型 アウトバック」フロントドアパネルの技術紹介が選ばれました。 これにより、株式会社SUBARUは「技術講演」と「ドアパネル展示&技術紹介」の両部門で最優秀賞を受賞しました。両部門での受賞は、ドアサミット史上初の快挙です。
グループディスカッション
「グループディスカッション」はドアの設計開発に関するテーマを各社が用意し、参加者がテーマごとに分かれてディスカッションを行うプログラムです。今回はリアルタイムアンケートの質問と結果をもとに以下8つのテーマで議論をしました。
- AIはどこまで業務に入り込んでいますか?
- ドア閉まり性や水漏れなど、お客様により不満度が異なる性能について、適正化の議論はされますか?
- スライドドアの困り事は何ですか?
- 10年後のドアの標準構造を実現するうえで、最も技術的に難しいと思う課題は何ですか?
- 部品メーカーと新機能検討や進め方はどうしていますか?
- 完成車品質に関する項目のうち、ドア板金単品状態から公差管理しているものは何ですか?
- 開発期間の短縮について検討している場合、どのような手法ですか?
- 各社、ドア関連性能でどのプロジェクトでも実験1発OKにならない課題は何ですか?
各グループでは、リアルタイムアンケートの結果をもとに、メーカーや所属の枠を越えた意見交換が行われました。AIの業務活用、品質の適正化、将来の標準構造、開発期間の短縮など、ドア開発に共通する課題を共有し、今後の技術開発につながる視点を持ち帰る機会となりました。

グループディスカッションの様子
ドアエンジニアが一堂に会し、活発な意見交換の場となっているドアサミットを東陽テクニカは今後も支援させていただきます
ドアサミットの様子
ドアサミットに関するお問い合わせ先
株式会社東陽テクニカ 先進ダイナミクス・ソリューション部
TEL:03-3245-1058(直通)
E-mail:web-car@toyo.co.jp
Webサイト:https://www.toyo.co.jp/mecha/
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