「第10回ドアサミット」変わらぬ情熱と未来へのドアを開く
国内の自動車メーカー主催のドアに関する情報交換会
「ドアサミット」は、国内主要自動車メーカー各社の主催による、自動車のドアに特化したカンファレンスです。2016年、自動車ドアに関する情報交換の場を求める自動車メーカーの声に応えて東陽テクニカが事務局となりスタートしました。
「日本のドアをよりよくしていこう!」を理念に定例開催され、第10回となる2025年も昨年と同様リアルとオンライン同時開催のハイブリッド形式で9月9日に開催されました。自動車メーカー、サプライヤーから209名(接続アカウント数)の自動車ドア開発に取り組むエンジニアが集まり、現在のドアに関する技術やその未来について活発な意見交換が行われました。
東陽テクニカは事務局として、主催自動車メーカー各社とのプログラム内容調整、開催の準備、当日の進行、終了後のアンケート集計などドアサミットの開催と発展を支援しています。ドアサミットの継続的な開催を通して、日本の自動車産業により広く貢献することを目指しています。
第10回も恒例のリアルとオンライン同時開催
節目となる第10回もリアルイベントとオンラインとのハイブリッド形式で開催しました。東陽テクニカ本社セミナールームには自動車メーカー8社と技術講演の発表を行ったサプライヤーの合計75名のドアエンジニアが集結し、オンラインには209名(リアルイベントの参加者75名も含む)の参加者が集まりました。
今回は通信環境を考慮し、ハイブリッド開催は「技術講演」「リアルタイムアンケート」の2プログラムに変更しました。リアルイベントは自動車メーカー各社による実物のドアパネルを用いたドア展示イベント、「グループディスカッション」が実施され、活発な意見交換が行われました。
ドアサミットの様子
第10回ドアサミットの振り返り
技術講演
ドアサミット恒例「技術講演」では、ドア開発の最前線で活躍するエンジニアがそれぞれのテーマで講演を行います。今回は下記のテーマで講演が実施され、質疑応答も盛んに行われました。今回も知的好奇心に満ちた活気あふれるプログラムとなりました。
- 「新型エクスフォーステールゲート構造」 (三菱自動車工業株式会社)
- 「ロッキーのバックドア開発」(ダイハツ工業株式会社)
- 「パワーサイドドア制御技術「Haprtonik」の紹介」(マグナ・インターナショナル・ジャパン株式会社)
参加者による投票の結果、最優秀講演賞はダイハツ工業株式会社の講演が選ばれました。
リアルタイムアンケート
毎年恒例の人気プログラム「リアルタイムアンケート」では、ドアサミット主催の自動車メーカー各社が事前に用意した質問に対し、オンライン参加者も含めて、その場で回答。集計結果はすぐに共有され、会場もオンライン参加者も一体となって盛り上がります。
今年は節目となる第10回ならではの質問からスタートしました。
10年前の第1回のアンケートは『10年後(2025年)のサイドドアの材料は何が主流になるでしょうか?』でした。当時は①鉄(75%)②アルミ(25%)③樹脂(0%)④その他(0%)と予想していました。今回ついにその答え合わせをすることができます。
2025年現在、サイドドアの材料は何が主流ですか?

エンジニアの皆さんの予想通り、今でも鉄が主流でした。
『フラッシュドアハンドルを採用する場合、どのタイプが主流と考えますか?

『10年後のドア開閉システムの主流は?』

また10年後、この問いの答え合わせができたら素敵ですね。
10年後の自動車業界そしてドアがどのように変わり、どんな技術が主流になっているのか、未来が楽しみですね。
ドアパネル展示&技術紹介
昨年はハイブリッド形式で開催していたプログラムでしたが、今年はリアルイベントのみで行いました。今回も質疑応答が尽きない、魅力あふれるプログラムとなっていました。
- トヨタ自動車株式会社:「新型クラウン クロスオーバー」のフロントドア
- 本田技研工業株式会社:「プレリュード」のテールゲート
- 日産自動車株式会社:「新型リーフ」のリアドア
- ダイハツ工業株式会社:「ロッキー」のバックドア
- 株式会社SUBARU:「新型フォレスター」のリアゲート
- 三菱自動車工業株式会社:「エクスフォース」、「デスティネーター」のテールゲート
- スズキ株式会社:「e VITARA」のリアドア
- マツダ株式会社:新型CX80のドア構造
参加者による投票の結果、最優秀賞はマツダ株式会社の技術紹介が選ばれました。


グループディスカッション
「グループディスカッション」はドアの設計開発に関する各種テーマを用意し、参加者がテーマごとに分かれてグループをつくってディスカッションを行うプログラムです。本プログラムもオンライン向けの配信は行わず、リアルイベント参加者のみでの実施となりました。
今回は以下の7つのテーマで実施しました。
- お客様の使われ方の調査は誰がどのようにするか?
- 車両や各システムの評価基準の見直しはどのように(何をトリガーとしてどんな頻度で)行われているか
- 開発体制(制御系の設計、実験などの役割分担など)
- 他国の技術的台頭への対応
- 新車開発時のコスト/型費を下げる取り組みについて
- 10年たった今、抱えている課題は?
- 未来のドアの利用方法
どのグループも非常に活発に議論が行われ、大いに盛り上がり業界の未来を見据えた貴重な対話の場となりました。


グループディスカッションの様子
ドアエンジニアが一堂に会し、活発な意見交換の場となっているドアサミットを東陽テクニカは今後も支援させて頂きます
ドアサミットの様子
ドアサミットに関するお問い合わせ先
株式会社東陽テクニカ オートモーティブ・ソリューション部
TEL:03-3245-1058(直通)
E-mail:web-car@toyo.co.jp
Webサイト:https://www.toyo.co.jp/mecha/
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