膝周囲骨切り術 症例紹介シリーズ Vol.1
豊川市民病院 裵 漢成 先生

『術前計画に勝る手術は実施し得ない。
 複数の柔軟な術前プランを周到に用意すべき。
 mediCAD は迅速かつ正確に術前計画が作成可能である。』

豊川市民病院 整形外科医長 / リハビリテーション科部長代行

裵 漢成(はい ひろなり) 先生

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脛骨関節面傾斜が非生理的になることを忌避し、大腿骨遠位も含め下肢全体で矯正するaround the knee osteotomyが行われる機会が増えてきています。ただ、大腿骨遠位骨切り術は高位脛骨骨切り術と異なり、そのヒンジ部近傍の軟部組織の支持性が乏しく、術中及び術後の画像評価で比較的高頻度にヒンジ部骨折が存在していると報告されています。当院では、骨切りに際して小工夫することで骨折リスクを減らせる可能性を報告し、かつ初期にヒンジ部骨折を生じなければ、術後3 日目からの早期荷重リハビリが大腿骨遠位骨切り術後でも可能だったと過去にその良好な結果を報告しています。1)