物性評価ソリューションマガジン Vol.13
高精度 I/V ソース 155 型のご紹介とオンライン展示会（応用物理学会・日本物理学会）出展のご案内
平素は弊社製品をご愛顧いただき誠にありがとうございます。理化学計測部 物性チーム メールマガジン担当です。
9 月前半まで 35℃を超えるような暑さが続きグッタリの日々でしたが、みなさまはどのような夏を過ごされたでしょうか。
コロナ禍でなかなか外出することが難しい中、「何か涼しげのあることを！」と考えて水をはったバケツをベランダに用意し足をつけてみましたが、思ったよりも水道水が生ぬるく残念ながら心地よいものではありませんでした……。
さて、今月号では現在開催中のサマーキャンペーンの対象の高精度 I/V ソースのご紹介と出展中のオンライン展示会についてのご案内をさせていただきます。
みなさまと顔を合わせてのお打ち合わせができず心苦しい日々が続きますが、少しでもみなさまのご研究、お仕事に役立つ情報がお届けできれば幸いです。
目次
１．米国 Lake Shore 社 高精度 I/V ソース 155 型 のご紹介
温度モニタや温度コントローラで長年培ってきたセンサ駆動用電源の技術を活かした、Lake Shore 社製ローノイズ I/V ソースを販売しております。操作はタッチスクリーンから電流、電圧、周波数、DC オフセット値をセットし、出力ボタンをタッチするだけと大変簡単！
もちろん PC 制御も可能で、インターフェースは USB、Ethernet、Wi-Fi を備えております。
- ■ 特長
- ・バイポーラ（4 象限）の I/V ソース
- ・周波数範囲：DC、100mHz~100kHz
- ・電圧レンジ（最小分解能）：100V～10mV（100nV）
- ・電流レンジ（最小分解能）：100mA～1uA（10pA）
- ・ローノイズ：200nVRMS@10mV レンジ
7pARMS@1uA レンジ - ※ DC ソースタイプの 155-DC 型、AC ソースタイプの 155-AC 型があります。
今回は AC ソースタイプ 155-AC 型とロックインアンプを組み合わせた低抵抗測定をご紹介いたします。 低抵抗測定では、電流を印可し電圧を測定しますが、得られる電圧値は目的のサンプルの電圧値だけでなく異種金属接触（たとえば測定端子と電極など）による熱起電力も加わり大きな誤差となります。そのため、一般的に低抵抗測定は熱起電力をキャンセルできる電流反転や AC 電流を用いて電圧値を測定します。155-AC 型はリファレンス出力コネクタを備えており、このリファレンス信号をロックインアンプのリファレンスに入力することで、同期した信号を測定すること可能です。
オンラインストアではサンプルソフトウェアの無償配布も行っておりますので、ご興味のある方はぜひご参照ください。
また、低抵抗測定以外にも比熱測定のヒーター駆動用 AC ソースとしてもおすすめです。
例えば、ヒーター駆動用として 155-AC 型、温度センサ駆動用として 155-DC 型を導入いただくことで、システム制御の単純化に繋がるかと存じます。
２．Lake Shore 社製 475 型－F71 型比較動画公開のお知らせ
Lake Shore 社製 475 型－F71 型比較動画
8 月 27 日開催「ホール素子・ガウス/テスラメータを使用した磁場測定入門」内で使用したLake Shore 社製 475 型－F71 型比較動画を Youtube に公開いたしました！
３． 第 81 回応用物理学会秋季学術講演会バーチャル展示会
一般社団法人日本物理学会 2020 年秋季大会オンライン展示会出展のご案内
理化学計測部物性チームは現在オンラインにて開催されております 第 81 回応用物理学会秋季学術講演会オンライン展示会、 一般社団法人日本物理学会 2020 年秋季大会オンライン展示会に出展します。
会期：～2020年9月18日（金）17時（終了しました）
5．あとがき
9月も半ばとなり、ようやく涼しさを感じることが出来るようになってきました。
最近は理化学計測部として出展する展示会や学会すべてがバーチャル展に切り替わり、その準備にテンヤワンヤする毎日ですが、みなさまの職場でも変化はありましたでしょうか？
変化といえば、今年大学1年生になった従姉妹が、お盆に顔を合わせた時に、「まだ1度も大学に登校していないし、友人も1人も出来ていないよ～」と話していて少し悲しい気持ちになりました……。
変化する時代に柔軟に適応していかなければいかない日々ではありますが、新しい友達作りをオンラインでするのが、いかに難しいのか考えさせられるキッカケとなりました。
みなさまの普段の生活が少しでも早く戻ることを心から願っております。