FAQ
HYPACKに関する質問
13.ボリューム---体積計算(Volumes)
ID.Q13-10
Q. クロスセクションでライン(LNW)ファイルを利用して体積計算する
A.
この例で計算に使用されるチャネルは、上の図において示されるものです。A-B-D-C-A多角形の中に含まれるエリアは、深度8.0mにあり、A-B toeラインから0.0mに達する10:1のサイドスロープがあります。同様に、C-D toeラインから0.0mに達する10:1のサイドスロープがあります。
Tin Modelプログラムで断面を切る
Tin Modelプログラムで断面を生成するにはあらかじめ測線(*.LNW)ファイルを作成しておく必要があります。
TIN MODELプログラムを起動します。初期設定の第ログでInvert Z ValuesをチェックしZ値を反転させます。Section File欄にあらかじめ作成した測線ファイルを入力します。その他の設定は通常Tin Modelを作成する場合と同様です。
Export – All Formatを選択します。Log File欄に作成する断面のファイル名を入力します。このルーチンは、各測線に毎にHYPACKのAllFormatのデータファイルを作成し、それを現 在のプロジェクトの/Editディレクトリに保存します。
各ラインは、例えばcenterline (に沿ってそのラインに基づく名前で保存されます。(‘0+00’、‘2+00’、‘4+00’、…):
ライン名 |
ファイル名 |
---|---|
0+00 |
0+00.ALL |
2+00 |
2+00.ALL |
4+00 |
4+00.ALL |
…… |
………… |
TIN MODELプログラムを終了し、CROSS SECTIONSプログラムを起動します。Surveyタブにおいて、Tinモデルで作成された断面のカタログファイルの名前を入力します。するとカタロ グが含むファイルが読み込まれ、図において示されたように、順番にそれらをリストされます。同じく0.5mの余掘り値を入力し、計算方法としてAEA1 Methodを使うように設定します。
その結果生じる断面は、下のスクリーンキャプチャにおける14+00の間で示されます。
ボリューム量の要約は、下図で示されます。
以下に示される表は各計算方法による結果の比較です。
ケース1 :Tin ModelにCHNファイルを使用 |
2,522,802.5 m³ |
---|---|
ケース2 :Tin ModelにLNWファイルを使用 |
2,517,678.5 m³ |
ケース3 : CROSS SECTIONSにTin Modelで生成された断面を使用 |
2,500,658.5 m³ |
この方法で計算を行うと他の2つの計算結果に比べ17,000 m³(約0.7%)少ない結果となっています。
おそらく、この差異は、いくつかのラインのエンドの水深データの希薄なデータが存在することによると思われます。
上図は、2、のラインのために作成された水深測量を示します。
TIN MODELは、TIN三角形の脚が測線(ライン)と交わる全てのロケーションで測深データを作成します。ラインがスロープのトップを越えて伸びていない場 合、ラインエンドでギャップから時折離れたものとなります。(ライン端の直下の基準面の深さを採用します。)これが原因で体積計算の際の誤差となることが あります。
ラインを延長して再計算した結果は下記の通りです。:
左サイドスロープ: |
30,772.7 |
---|---|
チャネルの中心: |
2,420,966.5 |
右サイドスロープ: |
68,232.5 |
計画水深に対する体積: |
2,519,971.7 |
結果は、非常に首尾一貫したものとなりました。:
ケース1 :Tin ModelにCHNファイルを使用 |
2,522,802.5 m³ |
---|---|
ケース2 : Tin ModelにLNWファイルを使用 |
2,517,678.5 m³ |
ケース3 : CROSS SECTIONSにTin Modelで生成された断面を使用 |
2,519,971.7 m³ |