ネットワンシステムズ株式会社様:テスト自動化支援ツール「Spirent iTest」

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ネットワンシステムズ株式会社

netone飯田健二氏

経営企画本部
第1 応用技術部
部長
飯田 健二 氏

netone坂本伸治氏

経営企画本部
第3 応用技術部
オプティマイズチーム
シニアエキスパート
坂本 伸治 氏

課題背景

比較や評価が困難だった“ものさし”違いのテスト

同社では、顧客にネットワーク機器の安定した稼動を保証するため、早くから取り扱い製品全般にわたって性能テストを行ってきた。しかし、その詳細は担当者に一任されていたため、それぞれ製品によってテスト項目や判断基準が異なった。これは違う“ものさし”で製品を見ること になり、比較や評価が困難だ。そこで、全社規模でテストの標準化を実 現することになった。ネットワーク機器の標準機能を検証するテスト手 順書を作成するとともに、項目リストを整えたのだ。
2007年、そうした中で、テスト自動化もテーマとして上がり、OS バージョンアップの頻度の高い製品など、繰り返しテストを行う可能性の高いものはこれを実現することになった。また、テスト標準化体制の整備により、社内外の人的リソースの最適化をめざした。

“標準化するのなら、自動化まで行くのが自然だと思った”

では、テスト自動化ツールとして何を選択するか。当時、ネットワーク分野で自動化を実現するツールは、Spirent iTestが唯一無二の製品だった。経営企画本部第3応用技術部オプティマイズチームシニアエキスパート坂本伸治氏は、人的ネットワークでその存在を知り、さっそく試してみた。坂本氏は次のように述懐する。
「最初にテスト標準化対象製品として挙げたのは、Cisco製のルータやスイッチでした。テスタで試験するときにSpirent iTestを導入できたらと考えたのです。せっかく標準化するのなら、自動化まで行くのが自然の流れだと思いました。当時、ネットワーク分野で自動化をテーマにした製品は他になかったんですが、“これは使えるかな”と思いました。ある程度プログラミング知識のあるエンジニアが効率よくテストするのに向いているツールでしたが、それは当社の企業風土には合っていました」
同じ時期、Ciscoとは別の製品を対象にテスト自動化の可否を探っていた経営企画本部第1応用技術部 飯田健二部長は、こう語る。

導入効果

定量評価志向で、商談に活用されるテスト結果

現在同社では、標準検証というプロセスが完全に確立している。技術 推進チームが、投資対効果の観点から対象に定めたネットワーク機器 を一元的にテストを行い、イントラネットに公開する。
テスト効率も大幅に向上した。これは標準化の効用含めての数字で はあるが、なんと2ヶ月から2 週間に短縮されたのだ。飯田氏は次のように語る。
「担当者がリストアップした項目をテストして結果をまとめ、またほかの 方法でもちょっと見て、最終的にレポートをHTML化して…となどとやっていたらあっという間に2 ヶ月ぐらい経ってしまいます。しかし、今は手 順書どおり、項目表どおりなので迷うことがありませんし、判定まで自動化しているので非常に結果が出るまで早く、報告書もフォーマット化されているので簡単に作成可能です。何よりエンジニアは自動化により 手が空き、他の作業ができるのが助かっています」
坂本氏は飯田氏を補足してこう語る。
「テスト自動化を進めたことで、曖昧な解釈の余地をなくせたのもよかったと思います。担当者によって判断にブレが生じるケースがありますが、曖昧な判断が介在しないので厳密なテストを行えるようになりました。」
今日は顧客も定量的な評価を好むようになり、テストの結果は営業部隊が顧客との商談にもよく活用される。これは同社が選択される土俵に上るためにも重要で、技術検証チームは社内から頼られる存在だ。
標準検証体制を確立して、安定して動くネットワーク製品を提供し、 一定の品質を担保できるようになったことは、社内の人的リソース割り 当ての面でも効用が大きいという。もし、顧客に提供したあとに問題が 発生したとすると、ただちにエンジニアをアサインして解決に乗り出さなければならない。そうすれば本来着手できるはずの仕事が後回しにな り、コスト的にも、時間的にも大きなダメージを負う。それを未然に防いでいるのである。
さらに、この標準検証体制は、同社と取引のあるネットワーク機器 メーカーの知るところともなっている。ある外資系メーカーはこのテストプロセスを高く評価し、の出荷前テストをこの資産を使って行うほどだ。下手に言語でやりとりするより、テストスクリプトで何を行っているのかわかるのでコミュニケーションがスムーズに進むという。
“ものさし”を統一したことで、社内にも、そして社外にも、確信を持って製品評価を示せるようになり、それがまた同社の評価を押し上げる結果となっている。

導入製品

Spirent iTest

Spirent iTestは、テスト自動化ソフトウェアツールです。
ネットワーク機器のテスト自動化はもちろんのこと、WebやJava Swingといったアプリケーションテストや各種ネットワークテスト機器も同時に制御することができます。合否判定や条件分岐など様々なアクションを記述することができます。

お客様からのご意見・ご要望

テスト自動化を進めたことで、人によって異なる曖昧な解釈の余地をなくせたのもよかったと思います。

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