ダイナモメーター小型汎用エンジン試験用ダイナモメータ
小型汎用エンジン試験用ダイナモメータ(EDシリーズ)は、トルク計とブレーキ一体構造で、また、エンジン振動に対応した堅牢設計になっております。最大トルク28Nm、最大出力7kWまでの小型汎用エンジンの試験に適応します。
特長
エンジン試験における厳しい高振動環境に対応した堅牢設計
ダイナモメータの強度を高めるために、大型のシャフトの採用やベアリング部を補強しています。また、トルク検出部のロードセルには、ステンレス製のピンを使用し、振動による早期摩耗を防ぎます。
トルク計とブレーキ一体構造
ダイナモメータには、トルク計とブレーキが内蔵しており、ダイナモメータ軸にエンジンを締結するだけですぐに負荷計測試験ができます。
100Vだけで、すぐに使える
7kWの高出力試験も100Vで試験が可能です。特別な制御盤や水冷装置、電源工事は不要で導入が容易です。また、ダイナモメータは空冷方式を採用し、製品付属のブロワユニットと組み合わせて、手軽に設置・運用が行えます。
0rpmから安定したトルクを発生
0rpmから10,000rpmを超える高速回転まで広い動作範囲でご使用頂けます。非接触構造のため、他のブレーキ方式に比べてノイズが少なく、安定で滑らかなトルク試験が可能です。また、メンテンスフリーで長期間の運用にも最適です。
簡単に高速PID負荷制御(トルク制御・回転数制御)を実現
ダイナモメータコントローラ「DSP7011」とダイナモメータを接続して、本体のフロントパネル操作のみで、負荷制御と計測ができます。
エンジン性能試験、長時間耐久試験, パターン耐久試験など各種試験をサポート
多機能制御計測ソフトウェア「TMT」によりダイナモ制御(トルク制御・回転数制御)と計測(トルク・回転数)を行います。負荷制御のパターンを自由に設定でき、エンジン性能の自動計測も簡単に行えます。
仕様
型番 | 最大トルク [N・m] |
トルク計測 精度 [%FS] |
ドラッグトルク @1,000rpm [mN・m] |
イナーシャ [kg・m2] |
最大電力 5分以内 [W] |
最大電力 連続運転a) [W] |
最大回転数 [rpm] |
回転パルス [パルス/回転] |
空冷方式 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ED-715 | 6.2 | ±0.25 | 35 | 1.72×10-3 | 3,400 | 3,000 | 25,000 | 60b) | ブロワ空冷c) |
ED-815 | 28.0 | 140 | 1.30×10-2 | 7,000 | 6,000 | 12,000 |
a) 連続運転は4 時間以内、ブレーキ表面が100℃以下の範囲で使用することを推奨します。
b) オプションで60+600[パルス/回転]や60+6,000[パルス/回転]のエンコーダ切替モデルへ変更できます。
エンコーダを切り替えることで、200rpmより低い回転数で試験をするために回転数の検出精度を上げることができます。
c) ED-715はブロワユニットBL-001、ED-815はブロワユニットBL-002が製品に付属します。
システム接続図
EDシリーズダイナモメータは、エンジンやモータのトルクと回転数を計測する試験装置です。ヒステリシスブレーキでトルクを発生させて、歪ゲージ式のロードセルでトルクを計測、光学式のエンコーダで回転数を計測します。さらに、ダイナモメータコントローラ「DSP7011」や多機能制御計測ソフトウェア「TMT」を組み合わせることで、自動試験が可能になります。