Perforce Software, Inc.

2024年3月29日に、高速ソフトウェアバージョン管理ツール「Helix Core」シリーズの以下のバージョンをリリースしました。

今回のリリースでは新機能追加などを実施していますので、この機会にぜひバージョンアップや保守契約の再開をご検討ください。

今回のリリースの特長

P4Dサーバ

〇ディポの格納先にS3をサポート
　アーカイブディポの格納先としてS3がサポートされました。安価な費用で保存が必要なデータを管理することが可能となります。今後の他のディポへの拡張が予定されています。

〇Helix Proxy（プロキシサーバ）のキャッシュファイルクリア機能の追加
　プロキシサーバに蓄積されるキャッシュファイルについて、p4pコマンドを使用して一定期間操作されていなかったファイルを削除できるようになりました。この機能と定期バッチを組み合わせて使用することで、キャッシュ容量を調整することが可能となります。

〇ライセンス発行用情報を出力するコマンドの追加
　新たに追加された"p4 license -L"コマンドを実行することで、ライセンス発行に必要な情報を簡単に取得できるようになりました。このコマンドにより出力される情報を弊社にご提供いただくことで、スムーズなライセンス発行が可能となります。

〇バーチャルファイルサービス（P4VFS）機能の追加
　Perforceサーバのファイルをバーチャルファイルサービス経由で使用できるようになりました。このサービスを経由してファイルを取得することで、全てのファイルに関するメタデータを取得しつつ、必要なファイルのみのコンテンツが取得されます。ディスク容量が少ない利用者やリモート先の利用者にとって、データサイズに関する問題が解決されます。

P4Vクライアント

〇P4VクライアントのWindows11対応
　P4Vの最新バージョンでは、Windows11を正式にサポートしています。多くの企業でWindows11への移行が進んでいる中、本バージョンアップにより、最新OSで安定した動作が可能となりました。

その他今回のリリース内容の詳細は、以下のページをご参照ください。
★リリースノート： https://kb.toyo.co.jp/wiki/display/KBTOP/Helix_Core_Manual

 

既知の問題についてのご案内

今回のリリースバージョンにおいて、並列操作（並列同期、並列サブミット、並列保留）を実行する際、ワークスペース名に「日本語」が含まれている場合にエラーが発生し、操作が中断される問題が確認されています。
　この問題は既知のものであり、現在、Perforce Software社において改修が進行中です。

【暫定的な対処方法】
Perforce Software社による改修完了までの間、ワークスペース名に日本語を使用しないようお願い申し上げます。なお、アップグレード前に日本語を含むワークスペースをお持ちの場合も、並列処理を使用する際は、この問題の影響を受けます。
次の2つの方法で問題を回避していただければと思います。

1. 日本語名を含まない新しいワークスペースを作成する。
2. 構成可能変数 "net.parallel.max" を "0" に設定し、並列処理を無効にする。
   　　（これにより、並列操作が無効になります）

■ お問い合わせ先 ■

本件についてご不明点・ご質問等ございましたら、テクニカルサポートにお問い合わせください。

株式会社東陽テクニカ ソフトウェア・ソリューション

TEL：03-3245-1248 (直通)

E-mail：ss_support@toyo.co.jp