テクニカルノート025  


PERFORCE サーバのトレース・フラグ
PERFORCE サーバのトレース・フラグの種類および使用方法

PERFORCE サーバにおいてコマンド追跡を有効にするには、p4d startup コマンドに -v server=1 というフラグを追加します。P4LOG または -L フラグを使用して、ログファイルの名前を指定します。

例:
p4d -r /usr/perforce -v server=1 -p 1666 -L /usr/perforce/logfile
トレース出力はログファイルに示され、日付、時刻、ユーザ名、IPアドレス、およびサーバが処理する各リクエストのコマンドが表示されます。

2005.2 以降のバージョンでは、サーバが自動的に診断結果を生成するため、パフォーマンス上の問題の特定に役立ちます。この新機能はデフォルトで有効になっていますが、サーバに '-vtrack=x'フラグを指定してこれを無効にしたり、調整することができます。リソース使用量(特にCPU、経過時間、データベース入出力、ネットワーク入出力)のしきい値を超えるユーザ・コマンドはすべて、自動的にサーバ・エラー・ログ P4LOGに記録されます。-vtrack=x で設定できるレベルを以下に示します。

0 追跡を無効にする
1 すべてのコマンドを追跡する
2 ユーザ数が 10 未満のサーバについて使用量の超過を追跡する
3 ユーザ数が 100 未満のサーバについて使用量の超過を追跡する
4 ユーザ数が 1000 未満のサーバについて使用量の超過を追跡する
5 ユーザ数が 1000 を超えるサーバについて使用量の超過を追跡する


-vtrack がサーバのコマンドラインで指定されず、P4DEBUG で設定されてもいない場合、 追跡レベルはサーバのライセンス・ファイルにリストされたユーザ数を基に計算されます。

2001.1 以降のバージョンでは、-v server=2 および -v server=3 のサポートが追加されています。

-v server=1 コマンド開始情報のみを提供します
-v server=2 サーバ追跡を拡張し、コマンド開始および停止の情報を含みます
-v server=3 sync/flush コマンドに対して「計算完了」メッセージを追加します


98.1 より前のバージョンでは、Windows のサービスとして p4d.exe を起動した場合にはこのトレース・フラグを設定できませんでした。このフラグを設定するには、Windows のコマンド・ラインから p4d.exe を起動する必要がありました。

98.1 以降のバージョンは、P4DEBUG のレジストリ値に "server=1" を設定できるため(p4 set を使用)、PERFORCE が Windows サービスとしてインストールされている場合でも、このトレース・フラグを使用できます 。

97.3より前のバージョンでは、この機能は提供されていませんでした。
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