Imagix 4D 9.2.0 の主な新機能と機能改善 


新機能


■コードレビュー機能

共通脆弱性タイプ一覧(CWE) は、脆弱性の種類を一意に識別するための 基準です。新バーションの Imagix 4D では、CWE に基づいて脆弱性を チェックし、レビュー結果を出力および保存できるようになります。(この機能を利用するためには、別途オプションの購入が必要です。)
 


■データフロー解析

データフローダイアグラムは、プロジェクト全体にわたる変数値の流れを 示します。これらは、プロジェクトのポインタ追跡と変更分析のための 強力なツールです。
Imagix 4D の強力なデータフロー解析では、複雑で隠れたポインタを検出 できるため、整数変数に格納された複数の間接参照とポインタを追跡する ことができます。


機能改善


GUI出力情報の改善

マウススクロールによる拡大・縮小機能が追加され、すべての図について 見やすさが向上しました。
また、メンバの折りたたみ機能が追加され、UMLクラス図の使いやすさが 向上しました。


レポートの改善

変数フローチェックおよびタスクフローチェックについて、レポート作成の パフォーマンスが向上しました。
未初期化読み取り変数レポートでは、いくつかの情報(ライブラリ関数の ローカル変数、ヒープ領域、参照変数など)を出力に含めるか否かを選択 できるようになりました。不要な情報を出力しないことにより、レポートが 見やすくなります。


プロジェクトサイズ

プロジェクト作成時に、解析で利用する要素(関数、変数など)を選択 できるようになりました。
小さなプロジェクトや簡易的なプロジェクトでは、扱う要素を減らす (例えば、変数を扱わない)ことによって、解析速度の向上を図ることが できます。


コンパイラ構成ファイルの改善

以下の通り、コンパイラ構成ファイル(.inc)が追加または更新されました。 対応する.inc ファイルを利用することにより、解析処理を容易に開始できる ようになります。
・Microsoft WinCE コンパイラ用 .inc ファイル(追加)
・Microchip XC16 コンパイラ用 .inc ファイル(追加)
・gccベースのコンパイラ用 .inc ファイル(更新)
・Cypress/Fujitsu Softune C/C++ コンパイラ用 .inc ファイル(更新)


ソフトウェアメトリックス

表示できるメトリックスに、関数のスタックサイズが追加されました。 各関数のメモリ要件の調査に役立てることができます。
また、フローチャート表示の決定ノードで、サイクロマティック複雑度、 ネストの深さなどを表示できるようになりました。内部ループの内部複雑度 を定量的に把握することがさらに容易になります。


■サポートOS

Windows 10 を正式にサポート。


■サポートIDE

Microsoft Visual Studio 2017 を新たにサポート。