FAQ
HYPACKに関する質問
13.ボリューム---体積計算(Volumes)
ID.Q13-3
Q. フィラデルフィア法による体積計算(HYPACK Volumes - Philadelphia Method)
A.
HYPACKで土量計算を行うフィラデルフィア法は、フィラデルフィアのアメリカ原子力委員会で特殊な状況の土量計算を扱うために開発されたものです。この方法では単一の測量での体積計算(Philadelphia Pre-Dredge)についてや、2回の測量による差分を計算(Philadelphia Post-Dredge)することができます。他の方法とこの方法との主な違いは、浚渫量をどのように扱うかというところにあります。
フィラデルフィア法は従来のSideSlope TemplateでもBox Templateでもどちらでも使えます。右下の図で示したように、Box TemplateではTemplate Option Flame(上図)内の「Left Extension」と「Right Extension」の入力することで法面まで距離を伸ばすことができます。同じフレームに新たな値を入力することで従来のchannel templateから水路の深度を変更することもできます。これらのオプションはBox Templateでのみ現れます。
Box Templateにおいて、プログラムではV1(水路の上の量)とV2(余掘り土量)を計算します。これらの量を「Left Extension」「Right Extension」「Left of Center」と「Right of Center」に分類します。
Toe Pay Optionでは拡張領域で浚渫量をどのように扱うかを決められます。「All」を選択した場合、拡張領域での全ての浚渫量が含まれます。「Shoals Only」を選択した場合、拡張領域で法線(上図の破線)における深度が水路の深度より浅い場合にのみ扱われます。
「Dredging Option」では「contour」「non-contour」を決められます。これは余掘り計算に含まれる土量に関係します。 「non-contour」を選択した場合、全余掘り土量が含まれます。「contour」を選択した場合、水路の深度より浅い部分の余掘り土量のみが含 まれます。
以下の4つの図は「Dredging Option」と「Toe Pay Option」をそれぞれの場合で4通りに組み合わせた場合を表しています。左拡張部と右拡張部の土量は水路中央部の土量と分けて表示されています。
フィラデルフィアメソッドセットアップ画面のSide Slope Optionでは、standard side slopeを使い、ボックスカット法で使われた左右拡張域・計画深度を削除します。Toe Pay Optionも必要ありません。唯一使用するオプションはDredging Optionの「contour」「non-contour」のみです。「contour」オプションでは計画深度より水路の深度が浅い部分の余掘り土量 のみ計算します。
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