FAQ
HYPACKに関する質問
9.マルチビームデータ処理(Multibeam Processing)
ID.Q9-5
Q. MBMaxフィルタ機能(Multibeam Max Sounding Filters)
A.
MB-MAXマルチ‐ビーム処理プログラムには、未編集の調査データをクリアにするためにいくつかのフィルタ機能があります。それらのフィルタは、最小の、そして最大の深さのような非常にシンプルなフィルタから、洗練された統計処理のフィルタまで多種多様となっています。
一般的なフィルタ(General)
下図のスクリーンキャプチャは、Mbmaxで利用可能な一般的なフィルタオプションを示しています。
- Minimum and Maximum Depth:調査エリアにおける既知の情報から最大水深、最少水深を設定します。
- Port and Starboard Angle Limits:有効とするビーム角を設定します。
- Quality Limit: マルチ‐ビームソーナシステムによって出力される品質コードに基づくフィルタリング行います。
- BBeams: 不正確であることが既知であるビームに対するフィルタです。
- Filter Overhang and Undercut Topography: オーバーハング、または、アンダカットに現れるあらゆる地形の特徴を考慮してろデータの排除を行います。全てのこの種類のほとんどの地形は音響エラーによるため、ソフトな底質をもつエリアでは非常に効果的なフィルタとなります。
隣接しているオプションは、フィルタの範囲を設定するために使用します。
統計的フィルタ(Statistical)
水深データがFill Matrixによってグリッド化された後に統計的フィルタは、有効となります。グリッド化は、比較処理をする測深データポイントを集めるために必要となり ます。-その統計は、個々のマトリックスセルで計算されます。それらのオプションは、下図のスクリーンキャプチャにおいて示されます。:
セル統計値(Cell Statistic):
MB-Maxユーザーは、5種類のセル統計フィルタを選択できます。
- Maximum: 最深値
- Minimum: 最浅値
- Average: 平均値
- Median: 中間値
- Mode: 最頻値
Median、及び、Modeは、最も有効な手段です。Averageは平均を崩すような他の残りの測深データのうちの1つがはるか遠くにあるようなセルを除いて有効な手段となりえます。
Filter Above and Below:
上記で選択された統計方法の許容範囲をセットします。例えば、MedianがCell Statisticで選択され、そして、上の制限が3に設定されている場合、平均深度からそれから、3フィート/メータ以上の測深データは排除されます。
セルウィンドウ
セルウィンドウ(下図)は、アクティブフィルタ、及び、セルの統計的特性をグラフィカルに表示します。下記の例のように、統計の限界を越える1つのポイントは、測深グラフ(黄色のX )、測深ヒストグラム(黄色のバンド)で強調されます。双方の画面において、測深エラーは、真の水深データから離れて存在しています。
検索とフィルタ
1つのマウスクリックで一連のデータセットをクリーニングすることは非常に魅力的です。しかし、実際上、難しいことです。問題は、良い水深データを保持しながらも、エラーを取り除くことです。
Mbmaxは、この問題を検索機能によって解決します。: generalとstatisticalを設定し、Begin Searchボタンをクリックします。プログラムは、水深データをスキャンし、フィルターで設定された範囲を超える最初のポイントを黄色のXマークで表示 します。その後、オペレーターはそのデータを取り除くか、保持するかどうか決定します。Filterボタンをクリックすると、水深データは取り除かれま す。Find Nextボタンは、それを保持して次の該当データを捜します。この処理は少々時間を要しますが、各ポイントが除去の前に検査される利点があります。